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令和元年度 普及現地情報7月

更新日:2020年3月23日 印刷ページ表示

水田除草機現地検討会、各栽培講習会の開催~高品質・安定的な米生産に向けて~

水田受託作業を行っている農作業受託組織に対し、高付加価値化やコスト削減を目指した水田駆動除草機の現地検討会を開催しました。

1ねらいと背景

利根沼田地区では各農作業受託組織が中心となって、水稲の移植や収穫等の作業受託を行っています。しかし、近年は生産者の高齢化に伴い受託面積が増加傾向にあり、米の高付加価値化やコスト削減等が求められています。

2取組の成果

6月18日にみなかみ町現地ほ場において、生産者約20名、JA、関係機関が参加し、水田駆動除草機の現地検討会を開催しました。メーカー担当者が機械の説明をした後、実際にほ場内の除草作業を行い、参加者も実際に機械の操作体験をしました。参加者は「機械の旋回時に稲を踏み倒したりしないのか」、「雑草を効果的に抑えるには何回くらい除草作業を行えばいいのか」といった質問をするなど関心を寄せていました。
また6月から7月にかけて、各生産組織などを対象に水稲栽培講習会を行いました。水稲の生育状況について、6月の低温・日照不足の影響で水稲の生育が停滞気味であり、今後の管理に留意することなどを呼びかけました。

3今後の方向

今後、生産者の高齢化に伴い受託作業面積の増加が予測される中で、受託作業組織の重要性が増していくと思われます。普及指導課は研修会を始め、関係機関と協力して利根沼田地域の水田農業を支えるため、引き続き支援を行っていきます。

水稲講習会の様子写真
水稲講習会の様子

「若手トマト生産者」現地研修会及び交流会開催~若手生産者の技術研鑽と交流を目指して~

利根沼田地区のトマト生産者数は、後継者や新規栽培者等が比較的多く、栽培地域が広域に渡るため、若手栽培者や地域間の技術交流や情報共有がなされていない状況にあります。このため、若手トマト生産者を対象にトマト新技術の研修と交流を図ることを目的に研修会を開催しました。

1ねらいと背景

利根沼田地区のトマト栽培は、生産者165名で内45歳以下の生産者は47名(約35%)と後継者や新規栽培者が比較的多い地域です。しかし、栽培地域が広域であるため、若手栽培者同士の技術交流や情報共有がなされていません。このような状況から、ネットワーク化や組織活動の強化が重要と考え、若手トマト生産者を対象にした研修会を開催し、新技術の研修と交流を図りました。

2取組の成果

6月27日に「若手トマト生産者」現地研修会及び交流会を開催しました。現地研修会は、養液土耕栽培を導入している先進的な若手生産者を選定しました。参加者の多くは養液土耕栽培に関心が高く、活発な質問とともに「導入してみたい」という声も聞かれました。情報交換を目的とした交流会では、参加者一人一人から「今年の目標と要望」について発表を行い、「A品率を上げたい」、「病気を出さないように気をつけたい」、「遮光資材を導入してうまく栽培したい」などしっかりとした目標を聞くことができました。参加者数は13名とやや少なかったですが、技術交流を図ることができました。

3今後の方向

参加者から「養液土耕栽培の後半の生育を見たい」との要望があり、第2回研修会は9月下旬頃に行い、12月には事例発表会を開催する予定です。今後も技術の研鑽と生産者同士の交流を図るとともに、トマトの新規栽培者募集を行い、産地の拡大を図っていきます。

若手トマト研修会の様子写真
若手トマト研修会の様子

白沢トマトセンター起動式開催される~新型選果機の稼働開始~

JA利根沼田白沢トマトセンターでは、国庫事業を活用して新型選果機を導入しました。6月27日に起動式が行われ、リニューアルしたトマトセンターの本格的な稼働がスタートしました。

1ねらいと背景

利根沼田地域は、夏季の冷涼な気候を活かした雨よけトマト栽培が盛んで、全国有数の産地となっています。白沢トマトセンターは、生産者115名、栽培面積約35ha、販売額約9億円の大産地を支える重要な施設となっています。しかし、平成4年度のトマトセンター整備から25年以上が経過し、選果機の経年劣化による故障、選果レーンでのトマトの傷み等による出荷ロスの発生、下級品の秀品ラインへの混入等、効率的な選果機能に支障をきたしていました。そこで、選果効率の向上を図るために、平成30年度国庫事業「産地パワーアップ事業」を活用して新型選果機が導入されました。

2取組の成果

国庫事業を活用した新型選果機導入に向けて、関係機関が連携して計画策定等の事業実施に取り組み、2月28日に完成引渡しとなりました。そして6月27日に関係者約30名の出席の下、トマトセンター起動式が行われ、本格的なトマトシーズンがスタートしました。7月11、12、15日には出荷目揃え会が開催され、出席した生産者は新型選果機の稼働状況を真剣に確認していました。普及指導課では、選果機整備に伴い、さらなる品質向上と安全安心への取り組み推進に向けたGAP導入の支援を行いました。JAとの検討を重ねながらGAPチェックリストを作成し、全生産者へ配布しました。また、関係機関と連携した国庫事業活用による施設整備や機械等の導入推進により、生産基盤の強化も図られています。

3今後の方向

近年、軟化玉や黄変果等の障害果の発生が問題となっていることから、対策技術の指導を積極的に行い、栽培面での品質向上が図られるように支援を行います。また、GAPチェックリストでの取り組みを契機にGAP取り組みの高度化を図っていきます。白沢トマトセンターのブランド「夏美人」の品質向上と生産拡大に向けて幅広い支援ができるように取り組んでいきます。

トマトセンター起動式写真
トマトセンター起動式

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