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令和元年度 普及現地情報 令和2年2月

更新日:2020年3月24日 印刷ページ表示

令和元年度利根沼田コンニャク実績検討会の開催(農家のための雇用管理セミナー)

利根沼田地域のコンニャク農家を対象に今年度の実績検討会として、立毛共進会の表彰や雇用管理について講演会を開催しました。

1ねらいと背景

コンニャク農家の栽培意欲向上のための実績検討会として、立毛共進会の表彰や講演会をコンニャク研究会と協力して毎年開催しており、今回で44回目を迎えました。
今年度は、共進会上位入賞者の事例発表のほか、コンニャク経営の大規模化で季節的雇用者がなくてはならない存在であり、雇用者を安定的に確保するため労働条件等の講演を行いました。

2取組の成果

利根沼田振興局で1月29日に開催したところ、コンニャク農家や関係機関など101名の参加がありました。
まず、コンニャク立毛共進会入賞者の表彰を行い、上位入賞した6名から栽培管理や経営内容について事例発表を行いました。発表者からは、6月の大雨被害や秋のアブラムシ防除に苦労したことや生芋価格が思った以上に安かったことで、今後さらに経費削減するために使用する資材を見直すなどの発表がありました。
次に、雇用管理の講演では、なの花経営研究所の伊能所長から「農家のための雇用管理入門」と題し、就業規則の重要性や雇用を採用するまでの手順についてわかりやすく説明していただきました。大規模化が進んでいる管内農家から有意義な内容だったという感想が多く聞かれました。

3今後の方向

今後もコンニャク研究会や関係機関と連携し、コンニャク農家の経営改善や栽培技術の向上につながる支援を行っていきます。

研修会の様子写真
研修会の様子

利根沼田農村生活アドバイザー視察研修会の開催~豊洲市場視察と情報交換~

女性農業者のリーダーである利根沼田農村生活アドバイザーを対象に視察研修会を開催しました。

1ねらいと背景

農業・農村の活性化のためには、男性だけでなく、女性が自らの経営を見つめ直し、自主的かつ多様な活動を行うことが必要です。そこで、女性農業者のリーダーである農村生活アドバイザーを対象に、最新の市場状況について研修するとともに、情報交換や交流を図り、今後の活動や農業経営に役立てるため視察研修会を開催しました。

2取り組み内容

1月30日に利根沼田農村生活アドバイザー及び名誉農村生活アドバイザー8名の参加により、豊洲市場と築地場外市場の視察研修会を開催しました。
豊洲市場では、(株)東京シティ青果担当者に青果棟を案内していただきました。卸売場やフレッシュラボ等、最新の設備を見ることができました。築地市場からの移転の一番のメリットは、温度管理が徹底されたことや閉鎖型になったことで鮮度が保たれ安全性が向上したこととのことでした。参加者は、市場を見学するだけでなく、市場で働く方から直接現場の声を聞くことができ、生産者としての意識が高まりました。
築地場外市場自由見学やバス車内においては、様々な情報交換が活発に行われ、有意義な研修になりました。

3今後の方向

今後も、男女共同参画の推進や若手農業者との交流等により、リーダーの育成を図ります。引き続き、女性農業者の活動を支援していきます。

豊洲市場視察の様子写真
豊洲市場視察の様子

利根沼田地域水田ビジョンの作成に向けた検討~水稲作柄・食味検討会を兼ねて~

利根沼田地域では、ブランド米をはじめとしたおいしい米づくりに取り組んでいるものの、担い手の高齢化や規模拡大に伴う労力増大などの課題が山積しています。そこでこれらの課題解決に向けたあり方、そして利根沼田地域の水田ビジョンの作成に向けた検討を行いました。

1ねらいと背景

利根沼田地域では、コシヒカリを中心に各種食味コンクール等にも精力的に参加し入賞を果たすなど、良食味米生産が盛んな地域です。しかし、担い手の高齢化や規模拡大に伴う作業負担が増加しています。また、管内の水田面積は減少傾向にあり、将来的に水田農業を維持するための方策を考える必要があります。そのため、管内の水稲担い手農家を中心にJAや市町村等が参加し、利根沼田地域の水田農業の検討と水田ビジョン作成に向けた検討会を開催しました。

2取組の成果

2月4日に利根沼田振興局において、水稲担い手、JA、市町村等から36名が参加して、水田農業の現状と課題を踏まえた意見交換を行いました。参加者からは、「オペレータが高齢化しており、今後も作業を続けられるか不安」、「作期分散のためにも他品種の検討も必要」、「ブランド米を中心に産地振興を図っている先進地の視察を行いたい」などといった意見が聞かれ、水田ビジョン作成に向けた有意義な意見交換ができました。また、今年度の作柄や来年度の対策について説明するとともに、農家が自主的に試作した品種の食味官能試験を行いました。

3今後の方向

今回出された意見や検討結果を踏まえて、担い手や関係機関と情報共有を図りながら、水田ビジョン作成に向けた検討を重ねていきます。

検討会の様子写真
検討会の様子

りんご冬期管理研修会の開催~安定的な高品質果実の生産に向けて~

県内のリンゴ生産者に対し、せん定および病害虫・鳥獣害対策について冬期管理研修会(管内から108名の生産者が参加)を開催しました。本研修会を皮切りに、各地区での講習会を行います。

1ねらいと背景

利根沼田地域のリンゴは、県内の生産面積の約6割を占める大産地です。毎年、管理作業が少なくせん定作業が始まるこの時期に各地域で各種講習会を行っています。
毎年1月には利根沼田管内で県リンゴ冬期管理研修会を開催しており、安定生産と品質向上を目的とし、せん定および病害虫・鳥獣害対策について講習を行いました。

2取組の成果

1月10日、県園芸協会りんご冬季管理研修会が開催され、管内から108名が参加しました。午前中は農業技術センター中山間地園芸研究センターにおいて、県育成品種のせん定講習会を行いました。今年は新品種「紅鶴」の若木のせん定指導も行われました。参加者は安定生産のための樹形管理方法等を熱心に聞き入っていました。
午後は利根沼田振興局に移動し、野そ被害及び昨年発生した病害虫対策の講習を行いました。普及指導課からは改植園における野その被害対策、特に天敵(フクロウ)を利用した対策はフクロウの巣箱の実物を展示することで多くの参加者が興味を示していました。また、技術支援課果樹専門員からは昨年発生した病害虫の被害状況と今後の対策について説明しました。

3今後の方向

各地区でのこの冬季管理研修会を皮切りに行われます。この研修会の内容をふまえつつ、地域ごとの状況に応じた講習会を行い、リンゴの高品質生産と所得向上を支援していきます。

せん定講習会の様子写真
せん定講習会の様子

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