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令和元年度 普及現地情報 令和2年3月

更新日:2020年3月19日 印刷ページ表示

新規就農者向け農業基礎講座の開催 ~複式農業簿記基礎講座を追加開催~

就農3年目までの新規就農者を対象に、農業に関する基礎知識の習得を支援するため、農業基礎講座および複式農業簿記基礎講座を開催しました。

1ねらいと背景

利根沼田地域では平成29年度から令和元年度の3カ年で88人(45歳未満)が新規就農しています。農業事務所では、農業に従事するにあたって必要となる基本的な知識の習得を支援するために、毎年農業基礎講座を開催しています。今年度は農業基礎講座(全4回)を開催するとともに、参加者から要望のあった複式農業簿記基礎講座(全6回)を追加講座として開催しました。

2取組の成果

農業基礎講座は9月から2月にかけて全4回講座として開催しました。第1~3回ではGAP、農薬の適正使用、土壌肥料の基礎知識、農作業安全(小型トラクターの操作)について講義及び演習を行いました。第4回の視察研修では昭和村の蟻塚農園(代表:吉澤時彦氏)とホシノナーセリー(代表:星野昌司氏)を訪問し経営のいろはを学びました。参加者の約半数が全4回出席し、「面白かった」「勉強になった」という感想とともに、「農業簿記も学びたい」「大型トラクターについてもやって欲しい」といった要望がありました。
そこで、複式農業簿記基礎講座を1月から全6回講座として開催し、複式簿記のしくみからパソコン簿記を利用しての簿記記帳、決算まで一連の流れを学習しました。

3今後の方向

来年度も継続して農業基礎講座を開催する予定です。農作業安全研修については、管内では大型トラクターを使用する経営体が多いことから、大型トラクターに関する基礎研修を検討しています。また、複式農業簿記基礎講座の受講生については、実践講座で継続して支援していきます。

農業基礎講座の様子写真
農業基礎講座の様子

利根沼田若手農業者研修・交流会の開催
~雇用就農者の定着に向けて~

管内の青年農業者同士の広域での交流を目的に、「利根沼田若手農業者研修・交流会」を開催しました。「雇用就農者の定着に向けて」をテーマに、雇用就農者などの活動発表や考え方などについて聞くことができ、有意義な研修・交流会となりました。

1ねらいと背景

利根沼田地域では、新規就農者が毎年30名前後おり、45才未満の青年農業者数は約500名となっていますが、地区や生産部会ごとの交流が主となっており、広域での青年農業者同士の交流の場が少なくなっています。
そこで、平成26年度から青年農業士の有志が実行委員となり、情報交換の場として「利根沼田若手農業者研修・交流会」を開催しています。また、本研修・交流会は将来のリーダー育成、新規就農者の仲間作りの役割も担っています。

2取組の成果

2月27日に利根沼田振興局において「利根沼田若手農業者研修・交流会」を開催しました。前半の研修会には青年農業者、関係者等約40名が参加し、「雇用就農者の定着に向けて」をテーマに管内の法人等で雇用就農および研修生として働いている4名による活動発表(就農の経緯、就農して感じたこと等)とパネルディスカッションが行われました。普段聞くことのない雇用される側からの本音の意見を聞くことができ、多くの経営者にとって雇用の参考となる有意義な研修会となりました。

3今後の方向

今後もこの研修・交流会を青年農業者の情報交換・交流の場として開催し、より内容を充実させるため、開催・参集方法などを実行委員とともに支援していきます。

研修会の様子写真
研修会の様子

片品村「牛の平地区」担い手参画協定締結式開催
~花咲の大地を未来へ~

「花咲の大地を未来へ」をキャッチフレーズに掲げ、基盤整備計画の第一歩として、2月25日に締結式が行われました。

1ねらいと背景

片品村は、広域的な畑地かんがい施設などが整備されていないため、ほ場に近い沢水や湧水などを利用していますが、近年トマト栽培面積が増加することで農業用水不足が顕著になってきました。
このような状況の中、農業用水確保と遊休農地の解消から「牛の平地区」の基盤整備事業の話が持ち上がり、関係機関と連携して推進を図ってきました。

2取組の成果

平成27年10月から「牛の平地区」の営農構想の検討を始め、これまで地権者アンケートや地元説明会、担い手推進会議など、担い手確保に向けた取り組みの結果、7名の担い手候補者(トマト3名、白小豆3名、ソバ1名)を確保することができ、農村整備計画を策定することができました。
令和2年度から着手する第一歩として、2月25日に片品村「牛の平地区」担い手参画協定締結式が行われました。締結式には、村長をはじめ推進委員会、農業公社、土地改良事業団、利根沼田農業事務所の代表者が出席し、「営農計画」と「農業農村活性化計画書(農地集積集約化計画)」を決定するとともに、担い手が事業に参画する意思と役割を明確にすることができました。

3今後の方向

牛の平土地改良区(事業推進組織)の設立に向けて各委員会の整備を行う予定です。
また、普及指導課では、片品村役場をはじめとする関係部局と連携を図り、参入する新規就農者、担い手及び牛の平土地改良区内に設立する営農委員会への技術的支援を行います。

締結式の様子写真
締結式の様子

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