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令和2年度 普及現地情報7月

更新日:2020年8月6日 印刷ページ表示

観光果樹園の新型コロナウイルス対策について~利根沼田地域さくらんぼ狩り園の取組み~

 利根沼田管内では、6月中旬よりさくらんぼ狩り園が開園しています。普及指導課では、開園に先駆けて各生産組織に向けて新型コロナウイルス対策として産地が一丸となって衛生対策に取り組むよう働きかけを行い、安心安全を積極的にPRしました。

1ねらいと背景

 利根沼田地域では、さくらんぼ栽培が盛んに行われており、生産された果実の多くが観光果樹園で販売されています。毎年6~7月には県内外から多くのお客さんが訪れますが、今年は新型コロナウイルスの影響で、来園者の確保や衛生面の対策が課題でした。そこで、普及指導課では各地域の生産組織を対象に、コロナ禍での開園に向けた安全対策の提案を行い、産地をあげて対策に取り組んでもらうよう働きかけました。

2取組の成果

 5月25日に糸之瀬さくらんぼ研究部会販売会議、27日に沼田さくらんぼ組合役員会、28日に新治さくらんぼ研究会販売会議、6月4日に利根果樹部会販売会議に出席し、資料やポスターを活用して、生産者に新型コロナウイルス対策の説明を行いました。生産者や関係機関(市町村、JA)と意見交換をしながら、組合ごとに共通の衛生対策を決めたり、ポスターやのぼり旗設置などの対策を検討しました。これらの会議を踏まえて、観光果樹園では消毒液の設置や売店に飛沫防止の仕切りを設けるなど、対策を徹底してお客さんを迎えています。開園当初はコロナ禍により売上げは苦戦していましたが、県境をまたいだ移動制限が解除されてからは、休日を中心に徐々に客足が戻りつつあります。

3今後の方向

 さくらんぼの開園を皮切りに、7月はブルーベリー、8月はブドウ、9月からはリンゴの直売所や観光果樹園が順次開園します。普及指導課では、市町村やJAなどの関係機関と連携し、生産者に向けて新型コロナウイルス対策を周知し、多くの方に安心して来園してもらえるような環境作りを支援していきます。

果樹園入り口の様子写真
果樹園入り口に消毒液設置

利根沼田地区農作業受託に係る現地検討会の開催 ~作業負担の軽減を目指して~

 利根沼田地域では、複数の農作業受託組織が活動しており、地域の水田農業を支えています。一方で、中山間地域である当地域では夏場の畦畔の除草作業が大きな負担となっています。そこで、省力的な畦畔除草方法の検討会を開催しました。

1ねらいと背景

 利根沼田地域では、複数の農作業受託組織が移植作業から収穫、乾燥調製作業までを請け負うなど地域の水田農業を支えています。生産者の高齢化や後継者減少に伴い、受託作業組織への依頼は増加傾向にある中で、特に夏場の畦畔の除草作業は大きな負担となっており、より省力的な畦畔管理方法が求められています。

2取組の内容および成果

 7月7日にみなかみ町現地ほ場において、管内農作業受託組織、市町村、JAなど関係者を参集し、畦畔管理の現地検討会を開催しました。機械メーカーからリモコン式自走除草機の操作方法等の説明を受け、実際に畦畔の除草実演を行いました。当日は降雨が続いた後だったため、走行時にスリップするアクシデントもありましたが、機械の性能を確認することができました。参加者からは、「どの程度の傾斜までなら作業可能か」、「価格はどの程度か」、「他地域での導入事例や活用方法はどうなっているのか」など多くの質問が寄せられました。また、普及指導課からは本年の水稲生育状況と今後の管理について情報提供を行いました。

3今後の方向

 今回の検討会の結果を踏まえ、中山間地域における受託作業組織の活性化につながるよう現地検討会などの支援を今後も行っていきます。

除草機の実演の様子写真
除草機の実演

農地土壌流出対策意見交換会の開催~昭和村における農地保全の取組~

 利根沼田管内では、大雨による農地の土壌が流出する被害が発生しています。そこで、関係者と意見交換を行い、今後の対策を検討しました。

1ねらいと背景

 利根沼田管内では、台風や近年の局所的な大雨により農地の土壌が流出する農業被害だけでなく斜面の崩壊や道路、水路にも被害が発生しています。農地からの土壌流出は生産基盤を失うことでもあるため、昭和村の農村整備や営農支援に係わる関係機関で協議を重ね、農業者が自ら取り組める保全対策の推進強化を検討しています。

2取組内容

 第1回目の「昭和村農地土壌流出対策意見交換会」を昨年11月に開催し、村内の被害と対策の実施状況、土壌流出対策技術や優良事例等の情報提供など意見交換を行いました。効果的な対策の推進や農業者への周知を図るため、7月13日に第2回目の意見交換会を開催しました。会議では、昭和村役場や各土地改良区からその後の対応状況、農業技術センターから土壌流出関連の調査計画、農村整備課から整備事業の実施状況や災害復旧事業について情報提供が行われました。普及指導課からは、農業者向けの注意喚起と対策を周知する資料の提案を行い、記載内容の検討と周知方法について協議しました。

3今後の方向

 農業者向けの資料は、昭和村内に回覧されることになり今後土壌流出対策の波及が期待されます。

農家向け対策資料の写真
農家向け対策資料

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