ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
現在地 トップページ > 組織からさがす > 農政部 > 利根沼田農業事務所担い手・園芸課 > 令和2年度 普及現地情報(令和3年2月)

本文

令和2年度 普及現地情報(令和3年2月)

更新日:2021年2月24日 印刷ページ表示

複式農業簿記講座(基礎・実践)を開催~複式簿記を経営管理に活かそう~

 新規就農者等の経営管理能力向上を図るため、複式簿記基礎講座とパソコン簿記ソフトを使用した複式簿記実践講座を開催しました。

ねらいと背景

 利根沼田地域の新規就農者等を対象に、経営管理能力の向上を図るため、複式農業簿記基礎講座(以下、基礎講座)を開催しています。基礎講座を経て、パソコンで記帳ができる対象者には複式農業簿記実践講座(以下、実践講座)を開催しています。
 複式簿記による記帳は、収益・費用の発生と同時に所有する財産(資産・負債)の増減が漏れなく記録されるため、自らの経営状況の把握や資金・経営計画を立てるために役立ちます。また、青色申告書を効率的に作成するためにも必要となります。

取り組み成果

 基礎講座は、技術支援課普及指導室職員を講師として招き、12月から1月にかけて全6回で開催しました。簿記とは何かから始まり、仕訳の方法、減価償却、決算の方法までを学びました。演習問題では、伝票の仕分け記入と電卓による計算を行ったことで、参加者は手作業の大変さを体験するとともに簿記の仕組みをしっかりと理解できたようです。
 また、実践講座は、8月から2月にかけて全8回で開催しました。各自がノートパソコンを持参し、日常の記帳を入力しました。参加者は、職員にわからない部分を相談しながら、青色申告書の作成を目指しつつ、複式簿記に限らず、経営全般についての質問を行うなど、自らの経営を見直す良い機会になりました。

今後の方向

 来年度以降も、複式農業簿記講座は、基礎と実践の二つのコースで開催しますが、より実務的な「パソコン簿記」へスムーズに移行できるように支援していきます。

簿記講習会の写真
簿記講習会の様子

新規就農者向け第4回農業基礎講座を開催~農業を取り巻く各種制度を学ぶ~

 新規就農者の基礎知識習得を支援するため、第4回農業基礎講座を2月10日に実施しました。今回は「農家を取り巻く各種制度」と題して講座を開催しました。

ねらいと背景

 利根沼田地域の平成30年から令和2年の新規就農者を対象に、農業に関する基本的な知識の習得を支援するため、農業基礎講座を開催しています。
 管内の新規就農者は、新規参入、親元就農、雇用就農と様々ですが、日頃の栽培管理の基本となる知識や法律、制度などの情報については、できるだけ早い時期に学ぶ必要があります。今回は、農家にとって重要な各種制度の講義を行いました。

取り組み成果

 今回の講座には10名の参加があり、利根沼田農業事務所農業振興課と普及指導課の職員が講師となって、1.農地と中間管理機構及び認定農業者について、2.事業拡大の留意点と各種制度の活用方法、3.家族経営協定で経営発展の内容で講義を行いました。
 認定農業者については共同申請するメリットに関する質問や、補助事業については申請時期や方法などの質問がありました。各担当がそれぞれ丁寧に説明し、新規就農者の理解を深めることが出来ました。

今後の方向

 今後も、農業基礎知識と経営力の向上を目的に新規就農者の支援をしていきます。
 また、今回の参加者にアンケートを書いてもらっており、その結果を参考に、多くの新規就農者が参加したいと思う講座を開催していきます。

基礎講座の写真
基礎講座の様子

オウトウの冬季管理講習会の開催~来年度の生産安定に向けて~

 管内のオウトウ生産部会を対象に、冬季管理講習会を開催しました。昨年の生育状況を踏まえ、せん定方法と病害虫対策について、今年の生産安定に向けた指導を行いました。

ねらいと背景

 利根沼田地域では、オウトウの栽培が盛んに行われており、毎年、管内各地域で冬季管理講習会を開催しています。普及指導課では、昨年の生育状況や問題となった病害虫、せん定方法について生産者に指導しています。

取組の成果

 1月28日の講習会は、沼田市のほ場で開催しました。県園芸協会オウトウ冬季管理研修会を兼ねていたことから、技術支援課の専門員からせん定講習、普及指導課からは主要病害虫対策について講習しました。また、2月10日と17日にもみなかみ町と昭和村で講習会を開催しました。
 病害虫防除については、昨年の気象経過や生育状況を振り返り、主要病害虫の説明を行いました。昨年は、例年よりカメムシの発生が多く、オウトウでも被害が散見されたため、防除方法等の質問がありました。また、利根沼田管内ではクビアカツヤカミキリの発生はありませんが、県内各地の被害状況を説明し、生産者へ注意を呼びかけました。
 せん定講習は、昨年6月から7月の日照不足による着色不良を踏まえ、園全体や隣の樹とのバランスを見ながらせん定するよう説明しました。
 生産者からは、残す枝の取り扱い方や主枝の配置、本数などの質問があましたが、質問に答えるとともに、せん定方法を確認しながら講習を進ていったことで、せん定技術の理解を深めることができたようです。

今後の方向

 今後もオウトウの生産安定のため、せん定管理や病害虫防除などの技術指導を継続して行っていきます。また、今年も新型コロナウイルスの影響が懸念されることから、感染症対策の徹底や県の「ストップコロナ対策認定制度」の積極的な認定取得を働きかけていきます。

オウトウ講習会の写真
オウトウ講習会の様子

第4回リンゴ青年農業者セミナーの開催~せん定技術向上と地域を越えた仲間づくり~

 第4回リンゴ青年農業者セミナーを県、園芸協会と共催で2月9日に開催しました。経験の浅い生産者は良い刺激を受けることができ、技術向上や仲間づくりとして有意義なセミナーとなりました。

ねらいと背景

 利根沼田地域では概ね45才以下のリンゴ青年農業者が多く、各地域で青年部等が組織されています。しかし、活動が停滞ぎみであることや地域間の交流がほとんど行われていない状況です。そこで、管内のリンゴ青年農業者を対象に管理技術向上や情報交換、仲間づくりを目的に「リンゴ青年農業者セミナー」を開催しています。

取組の成果

 第4回のリンゴ青年農業者セミナーは、グループワーク型のせん定会として2月9日に園芸協会と共催で開催しました。沼田市玉原りんご団地内のリンゴ園で行い、若手リンゴ生産者23名の参加がありました。
 セミナーでは、参加者を経験年数や地域がバラバラになるように、グループに分かれて行いました。樹を観察してせん定方針を各々が考え、普及員や農業技術センター職員を交えて意見交換しながせん定を行いました。その後、参加者からどのような考えでせん定したのか説明してもらったことで、経験の浅い生産者にとっては良い刺激となり、技術向上や仲間づくりとして有意義なセミナーとなりました。

今後の方向

 次年度もグループワーク型のセミナーを開催し、次世代を担うリンゴ青年農業者の資質向上と仲間づくりを支援していきます。

リンゴ青年セミナーの写真
リンゴ青年セミナーの様子

令和2年度の普及現地情報へ戻る