ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
現在地 トップページ > 組織からさがす > 農政部 > 利根沼田農業事務所担い手・園芸課 > 令和3年度 普及現地情報(令和3年8月)

本文

令和3年度 普及現地情報(令和3年8月)

更新日:2021年11月15日 印刷ページ表示

オウトウ収穫後の管理と凍霜害対策研修会の開催~次年度の高品質安定生産に向けて~

 利根沼田管内のオウトウ生産部会を対象に研修会を開催し、収穫後の管理の徹底と凍霜害対策技術の周知を図り、次年度の高品質安定生産に向けて支援を行いました。

ねらいと背景

 利根沼田普及指導課では、各地域のオウトウ生産部会を対象に収穫後の管理講習会(夏季せん定、施肥、防除等)を開催しました。今年度は大規模な凍霜害が発生し、生産者の防霜対策に対する意識が高まっています。
 そこで、次年度に向けて凍霜害に強い樹体作りおよび防霜対策技術を周知し、高品質安定生産に向けた支援を行いました。

取組の成果

 8月上中旬にかけて沼田市、みなかみ町、昭和村で計4回の研修会を開催しました。今年度は、凍霜害により着果量が減少して枝葉が繁茂している園が散見され、光環境の悪化や病害虫発生リスクが高まっています。そこで、研修会では凍霜害に強い樹体作りに向けて、病害虫防除の徹底による葉の健全化と貯蔵養分蓄積、光環境改善による花芽充実等の重要性を周知し、夏季せん定技術や病害虫防除対策について指導を行いました。また、防霜対策として燃焼資材等の紹介や、散水可能な地域では昨年度まで実施した「オウトウの氷結散水法実証ほ」の実績を紹介しました。生産者からは積極的な質問が上がり、活発な意見交換と次年度に向けた複合的な対策を周知することができ、有意義な研修会となりました。

今後の方向

 9月に土壌分析を実施して適正な施肥管理を推進するとともに、冬季にはせん定・防除講習会を開催し、次年度に向けた凍霜害に強い樹体作りおよび高品質安定生産を支援していきます。

夏季せん定の実演の写真
夏季せん定の実演の様子

リンゴ青年農業者セミナーの開催~天敵を活用したハダニ類防除の検討~

 利根沼田普及指導課では、一昨年度からリンゴ青年農業者を対象に地域間の交流や資質向上を目的に、セミナーを開催しています。今回は、対策に苦慮しているハダニ類の防除における天敵活用をテーマに、セミナーを開催しました。

ねらいと背景

 利根沼田地域ではリンゴ青年農業者(概ね45才以下)が多く就農しており、各地域で青年部等を組織していますが、組織間の交流がほとんど行われていない状況でした。
 そこで、管内のリンゴ青年農業者を対象に栽培技術の習得や情報交換の場作りを目的に、年3回「リンゴ青年農業者セミナー」を計画しました。

取組の成果

 第1回を7月30日に「天敵を活用したハダニ類の防除技術」と題して川場村にて開催し、22名の青年農業者が参加しました。
 普及指導課からは、昨年度より実証ほで実施している天敵資材「バンカーシート」の使い方、土着天敵を利用するための下草管理等についてパネルを用いて説明し、取り組む上でのポイントを紹介しました。
 現地では、天敵を活用してハダニ類の発生を抑えている青年農業者から、下草管理や防除体系の取組が紹介され、参加者との間で熱心に意見交換が行われました。

今後の方向

 次回以降は、せん定技術の情報交換や今年問題となった凍霜害の対策について、セミナーを計画しています。今後も普及指導課では、リンゴ青年農業者の資質向上と地域間交流を図れる場づくりを支援していきます。

青年農業者による説明の写真
青年農業者による説明の様子

令和3年度の普及現地情報へ戻る