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令和3年度 普及現地情報(令和3年9月)

更新日:2021年11月15日 印刷ページ表示

女性農業者組織のプロジェクト活動支援~SNSの活用による情報発信~

 女性農業者組織「TNしありー’S」では、勉強会や検討会を行い、SNSを活用した情報発信や交流を始めました。普及指導課では、グループが主体的に活動できるよう支援しています。

ねらいと背景

 普及指導課では、若手農業者育成の一環として、女性農業者組織「TNしありー’S」の自主的な活動を支援しています。TNしありー’Sでは、今年度「SNSを活用した情報発信」をテーマにプロジェクト活動に取り組んでいます。組織活動や農業に関する情報を発信するだけでなく、作業の様子などを共有することで集まることができなくても会員間の交流を図ることを目指しています。

取組の成果

 4月に行ったプロジェクト活動の検討会において会員から「基本的なことから学びたい」といった意見が多くあったため、7月に専門の講師を招き、SNS勉強会を開催しました。勉強会では、各SNSの違いやSNSを使う目的、クリエイターアカウント等について学びました。グループではこれまでFacebookを利用していましたが、勉強会を受けて、利用者数が伸びているInstagramの活用を始めることになりました。そこで9月上旬に、Zoomを用いた検討会を開催し、投稿方法や内容等について話し合いました。その結果、グループとしての情報発信が始まるとともに、会員同士がフォローし合うことで新たな交流も生まれました。

今後の方向

 今後は、より効果的にSNSを活用するための勉強会を予定しています。また、SNSの活用だけでなく、会員のニーズに沿った研修会の開催や新規会員の獲得等により、組織の活性化を図ります。

SNS勉強会の写真
SNS勉強会の様子

イチゴウイルスフリー苗の配布~健苗生産と県産イチゴの生産安定を目指して~

 イチゴウイルスフリー苗が県内イチゴ生産者へ約2万5千本配布されました。県内各地から多くのイチゴ生産者が分散集合し、予定数量の配布が完了しました。

ねらいと背景

 栄養繁殖であるイチゴは、同一原苗による栽培を続けるとウイルス感染率が高まり、収量が低下します。このため、イチゴ生産農家は原苗を毎年導入することで、収量の安定化を図っています。群馬県のイチゴウイルスフリー苗生産体制は、県園芸協会が中心となり、農業技術センターのウイルスフリー化した原原々苗を委託されたフリー苗生産組合が、原原々苗→原々苗→原苗の増殖を行います。その際、技術支援課、農業技術センターと普及指導課が連携して栽培指導を行い、県内のイチゴ農家が必要な原苗を安定的に供給しています。配布される原苗は、県産イチゴの安定生産の基盤となっています。

取組の成果

 イチゴ原苗の生産安定のため、現地指導会を4~8月に5回行ったほか、定期的な巡回指導によって天候や病害虫に上手く対応して管理を行うことができました。本年度は注文数の約2万5千本を確保でき、8月26日に原苗配布を行いました。当日は新型コロナウイルス対策で、密を避けるよう分散集合をお願いし、県内各地から多くのイチゴ生産者が訪れ一株一株丁寧に採苗していきました。今年は栽培機器等の修繕や、硫黄くん煙器やハダニの天敵製剤の使用など、昨年以上に栽培環境を整えました。その結果、訪れたイチゴ生産者から「例年より根張りが良く、よい苗だ」との声が多く聞かれました。

今後の方向

 11月には令和4年配布用の原々苗を定植する予定です。次年度用の注文数に応じて、原々苗の本数を決めて定植し、栽培管理の支援を引き続き行います。

ウイルスフリー苗の生育状況の写真
ウイルスフリー苗の生育状況の様子

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