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令和3年度 普及現地情報(令和3年12月)

更新日:2022年2月28日 印刷ページ表示

令和3年度学校連携就農研修会の開催~将来の担い手確保のために~

 農業振興地域である利根沼田地域の将来の担い手確保に向けて、管内の農業系高等学校である群馬県立利根実業高等学校(以下、利根実)と連携して次世代の担い手を確保する事を目的に情報交換と現地視察研修会を行いました。

ねらいと背景

 農業振興地域である利根沼田地域の将来の担い手確保に向けて、管内の農業系高等学校である利根実と連携して次世代の担い手を確保する事を目的に情報交換と現地視察研修会を行っています。

取組の成果

 12月2日に開催し、情報交換では利根実から3年生の進路等の情報や、今年度新たに利根沼田りんご研究会等と連携した新品種「紅鶴」の商品開発の現状を確認した後に、農業事務所の新規就農者情報や若い担い手に対する支援等の情報交換を実施しました。
また、視察では、川場村で事業継承の形で新規参入した方から、経緯や現状についてほ場を見ながら話を聞き後継者育成について見識をひろめました。川場村ライスセンターでは社長から「雪ほたか」のブランディング等の取り組みや、モミガラの新たな活用法について学びました。

今後の方向

 利根実との情報交換は「地域の農業発展」のために非常に有効であることから、継続して実施します。また、現在連携している地域の伝統野菜である「沼須ネギ」振興や水稲のスマート農業に関する取組支援、「紅鶴」商品開発を継続して行いながら将来の担い手確保を目指していきます。

新規就農者リンゴほ場の写真
新規就農者リンゴほ場の様子

イチゴ高設栽培研修会の開催~養液管理の基本技術習得に向けて~

 利根沼田管内では、イチゴ高設栽培に取り組む農家が増えていることから、高設栽培における養液管理等の基本技術の習得と生産者間の交流を目的に、「イチゴ高設栽培研修会」を開催しました。

ねらいと背景

 利根沼田地区のイチゴ生産者は約40名で、そのうち7戸で高設栽培が行われています。以前から観光農園を中心に高設栽培が導入されていましたが、近年は新規栽培者が導入するケースが増えています。しかし、育苗管理や定植後の肥培管理が適正にできず、十分な収量を確保できていない状況が散見されていました。また、高設栽培ほ場は管内に広く点在しており、生産者同士の技術的な交流がほとんどない状況でした。
 そこで、養液管理等の基本技術の習得と生産者間の交流を目的に、初めて「イチゴ高設栽培研修会」を開催しました。

取組の成果

 11月18日に管内のイチゴ高設栽培ハウスで開催した研修会には、高設栽培に取り組む全7戸(15名)が参加しました。研修会は、最初に会場の栽培責任者から栽培概要の説明を受けた後、生育状況や設備等を視察しました。視察後、普及指導課から栽培管理と養液管理の基本的な考え方について説明しました。養液管理は、イチゴの養分吸収量に基づく肥料の選択、生育ステージごとの肥料濃度・かん水回数等について情報提供を行いました。また、各参加者から、導入しているシステム、栽培概要、現状の養液管理等についての報告では、詳細な温度管理や養液管理の情報提供が行われ、積極的に情報共有したいという参加者の姿勢がうかがえました。
 その後の意見交換会では、養液管理だけでなく、炭酸ガス施用等の環境制御、収穫作業や病害虫防除など幅広い内容の情報交換を行うことができました。
 イチゴ高設栽培に絞った研修会でしたが、活発な情報交換が行われ、参加者の交流を図ることができ、大変有意義な研修会となりました。

今後の方向

 今回は定植後の管理を中心とした研修会でしたが、育苗に課題を抱える生産者もいることから、今後育苗からの適正管理も指導していきます。また、生産者の要望を聞きながら、次の研修会の開催についても検討します。平坦地と比べて、気温や日照などイチゴ栽培には不利な条件の多い産地ですが、イチゴ高設栽培の技術レベルを底上げできるように支援を継続していきます。

研修会の写真
研修会の様子

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