ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
現在地 トップページ > 組織からさがす > 農政部 > 利根沼田農業事務所担い手・園芸課 > 令和3年度 普及現地情報(令和4年3月)

本文

令和3年度 普及現地情報(令和4年3月)

更新日:2022年4月1日 印刷ページ表示

新規就農者向け農業基礎講座の開催

 利根沼田農業事務所普及指導課では、就農3年目までの新規就農者を対象に、農業に関する基礎知識の習得と経営力向上を図るため、農業基礎講座を開催しました。

ねらいと背景

 利根沼田地域では平成30年度から令和2年度の3カ年で60人(45歳未満)が新規就農しています。普及指導課では、新規就農者が農業に従事するにあたって、基本的な知識の習得と経営力の向上を支援するために、毎年農業基礎講座を開催しています。

取組の成果

 農業基礎講座は10月から2月にかけて全4回講座として開催しました。第1~3回では農薬の適正使用、土壌肥料の基礎知識、経営管理、先進農家視察について、講義及び視察を行いました。第4回の「農業機械の点検整備」では群馬県立農林大学校において、農作業安全と農業機械のメンテナンスを学びました。
 第1回~4回の出席者44名のうち新規就農者は30名と、例年よりも多い参加がありました。地道な周知はもちろんですが、チラシデザインの刷新やスマートフォン(QRコード)からの申込受付、封筒に講座内容が明記されたシールを貼る等の工夫をしました。従来よりも参加者が増えたことで、講座に活気が見られ、意欲的な雰囲気が醸成されました。

今後の方向

 来年度も継続して農業基礎講座を開催する予定です。今年度のアンケート結果では、希望の多かった農薬や土壌肥料の講義や、高評価だった先進農家視察等も引き続き実施を検討していきます。

農作業安全の実習の写真
農作業安全の実習の様子

女性リンゴ生産者を対象に講習会を開催~技術習得と交流を支援~

 利根沼田農業事務所普及指導課では、女性のリンゴ生産者を対象に計3回の講習会を開催し、女性農業者の基本的な栽培技術の習得と交流を支援しました。

ねらいと背景

 女性農業者グループ「TNしありー’S」の会員つながりで、昨年度から女性リンゴ生産者の交流が活発になっていました。年度当初に女性リンゴ生産者5名と今後の活動について話し合いを行ったところ、「基本的なことから学びたい」、「女性だけの方が質問しやすい」等の要望がありました。そこで、今年度は女性リンゴ生産者を対象に基本的な栽培技術の習得と交流を目的に講習会の開催を検討することになりました。

取組の成果

 はじめに、りんご研究会員や女性リンゴ生産者等から情報を収集して対象者リストを作成し、巡回により講習会への参加を呼びかけました。
第1回は、6月に摘果の基本と気象災害発生時の対応について講義と実習を行いました。第2回は、8月に刈り払い機の正しい使い方と簡単な整備の講義のほか、女性でも使いやすいバッテリー式の機械の紹介を行いました。第3回は、2月にせん定の基本について講義と実習を行いました。
 講習会には延べ35名の参加があり、リンゴの生育状況や作業方法等について活発に情報交換が行われました。参加者からは「理論や専門用語について学ぶことができてよかった」、「女性のリンゴ生産者と知り合いになれた」等の感想があり、知識と技術の習得や仲間づくりにつながりました。

今後の方向

 今後も講習会の開催や巡回指導を行い、女性リンゴ生産者の栽培技術の習得と交流を支援し、女性の経営参画を推進していきます。

第3回せん定講習の写真
第3回せん定講習の様子

片品村「牛の平基盤整備」に伴う営農支援

 今年度着工された「牛の平基盤整備」では、トマト・白小豆等栽培の担い手による営農が計画されています。そこで、利根沼田農業事務所普及指導課は整備後の営農について品目ごとの支援を行っています。

ねらいと背景

 片品村ではトマト栽培が盛んで、新規栽培者や規模拡大が図られる一方、更なる栽培拡大のため、担い手、新たな農地、用水の確保が必要となっています。この様な状況下で「牛の平畑地整備計画」が今年度から工事が始まりました。そこで、担い手の計画的利水農業の展開を行うため利根沼田農業事務所一丸となって支援しています。

取組の成果

 畑地整備後、営農開始がスムーズに運ぶよう、3月2日に担い手、地権者、関係機関が集まって、区画整理の係わる役員会、営農委員会が開催されました。役員会では、農村整備課が中心となり整地工事、道水路計画の詳細設計が完成し、それを担い手、地権者で農地の勾配、それに伴うハウスの建て方、車の出入り等を確認しました。また営農委員会では、農業振興課と普及指導課により担い手ごとのほ場利用計画の確認、補助事業と資金の説明、新規就農者への支援事業の説明を行いました。各担い手は、営農開始に向けて、具体的なイメージを共有することができました。

今後の方向

 関係機関と連携し、トマトや白小豆等の導入を行い、地域農業を支える担い手を育成し、中山間地域の農業振興を図っていきます。

営農開始後のイメージを共有の写真
営農開始後のイメージを共有の様子

令和3年度の普及現地情報へ戻る