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【9月】イチゴウイルスフリー苗の共同育苗
JA太田市ではイチゴ生産者の育苗を省力化するため、8月~翌年3月の間、農協の施設内で共同育苗をします。8月26日に部会員による苗の植付け作業を行いました。
1 ねらいと背景
JA太田市農業支援センターでは、10年ほど前から、群馬県園芸協会より8月下旬に配付されるウイルスフリー苗(翌年の親株)について、苗の配付当日にいちご部会員が共同作業によりポリポットへ苗の植付けを行ったのちに栽培を委託され、3月中旬までJA太田市の施設内で長期間にわたり栽培管理をします。翌春まで親株の共同育苗をすることで、生産者の労力が大幅に省力されます。
2 取り組み内容
いちご部会では、8月26日に群馬県園芸協会がウイルスフリー苗の生産を委託している沼田市白沢町のほ場から苗を引取る班とポリポットに土詰めをする班の2班に分かれて作業をしました。苗引取り班は早朝から採苗作業に出かけ、土詰め班は苗が届くまで土詰めを分担しました。苗が届き次第、全員で苗の植付け作業を行いました。今年度のウイルスフリー苗は3,500本ほどあり、来年に良質の子苗を採るため、作業は丁寧に行いました。当日は最高気温が35度を超える暑い中での長時間にわたる作業となりましたが、新規生産者とベテラン生産者の円滑な連携もあり、作業は順調に進みました。
3 今後の方向
今年度はコロナ禍のため、例年開催している天敵利用講習会や関係機関合同による定期巡回の実施は困難な状況ですが、新規生産者へ重点的に個別巡回を行うことなど、コロナ禍に対応した支援を予定しています。今後も生産者と関係機関が一体となり、共同育苗のような省力化に繋がる取組みをさらに進め、産地振興を図っていきます。
当日の作業風景
植付けた苗の様子