ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
現在地 トップページ > 組織からさがす > 農政部 > 東部農業事務所普及指導課 > 【1月】明和町ナシ産地 結実不良対策への取組み~データを利用したスマート農業へ~

本文

【1月】明和町ナシ産地 結実不良対策への取組み~データを利用したスマート農業へ~

更新日:2022年1月28日 印刷ページ表示

 令和2年度に明和町のナシ産地では大規模な結実不良が発生しました。結実不良の原因と対策について、産地全体で共有することを目的として講習会を開催しました。対策として、産地の気象状況などをスマートフォンで簡単に確認できるポータルサイトを作成し、講習会の中で紹介しました。

1 ねらいと背景

 明和町のナシ産地では、令和2年度に大規模な結実不良が発生しました。明和町と連携し被害状況確認を行った結果、売上が50%減ったとの話も聞かれました。
 そこで、例年この時期にはせん定実技講習会を開催し、基本的なせん定技術について振り返りを行っていましたが、今年は、結実不良の原因解明と対策を図るべく、結実不良対策講習会を開催しました。

2 取り組み内容

 普及指導課では、当時の被害状況、気温や風速などのアメダスデータを改めて確認し、結実不良となった原因の分析を行いました。すると、被害発生前の秋冬期の気温が、過去10年と比較して極端に高かったことがわかり、暖冬による発芽不良が原因の一つとして考えらました。また、受粉方法によって結実率を確保出来た農家がいたことも判明しました。
 このことから、その年の地域の気温を平年値と比較し、温暖程度をリアルタイムで確認できるポータルサイトを作成し、生産者に提案しました。併せて、温暖程度によって受粉方法を変える提案を行いました。生産者からは、「数字で示してくれて分かり易い」「是非ポータルサイトを利用したい」との声が聞かれました。

3 今後の方向

 今後も生産者、関係機関と協力し産地の問題を解決することによって、産地活性化を目指します。

講習会の様子の写真
講習会の様子

ポータルサイトの写真
ポータルサイト