ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
現在地 トップページ > 組織からさがす > 農政部 > 東部農業事務所家畜保健衛生課 > やえがさたより2020年8月号

本文

やえがさたより2020年8月号

更新日:2021年5月18日 印刷ページ表示

家畜伝染病予防法の改正について(豚)

 家畜伝染病予防法の改正によりこれまでの飼養衛生管理基準による規制が強化されました。
 また、野生いのししによるCSF豚熱感染確認が相次ぐ地域については、豚への感染リスクが高いことから「CSFに係る大臣指定地域」として群馬県が指定されました。これにより7月1日以降、飼養衛生管理基準の基本事項を遵守したうえで、更に追加的な防疫措置を講じる地域となりました。

大臣指定による追加措置

  1. 畜産関係者以外の者の衛生管理区域への立入禁止
  2. 県内(大臣指定区域)で収穫された農産物の飼料・敷料への使用自粛(家保への相談)
  3. 畜舎ごとの専用衣類、専用靴の設置と着用義務
  4. 畜舎内への持ち込み資材は全て入口で消毒
  5. 畜舎間での豚の移動時には、通路に野生動物の侵入防止対策(屋根と壁)を講じるか、消毒済みのケージ、リフトを用いる

本年11月以降に義務化される項目

  1. 野生動物の侵入防止対策:衛生管理区域周囲の防護柵設置。畜舎、堆肥舎、飼料保管庫、死体保管庫、子豚の家、パドック等の屋外施設については全て防鳥ネットの設置(網目2センチメートル以下)。
  2. 放牧場には、給餌施設の防鳥ネット設置と放牧禁止命令が発出された際の豚の避難施設の確保。

来年度4月に義務化される項目

  1. 農場マニュアルの作成:農場毎に飼養衛生管理に係るマニュアルを作成。
  2. 指導獣医師の選任:全ての農場で定期的に指導を受ける獣医師を選任。
  3. 肉類の食品循環資源を飼料利用する場合には、攪拌しながら90度60分以上での加熱処理が義務化。条件を満たさない場合は給与禁止。

飼養衛生管理基準の遵守状況に係るチェックシートの記入のお願い

 添付したチェックシートの各項目について確認していただき、後日家保による立入検査時に回収と確認を行いますので、それまでに農場にてご記入をお願いします。

Bvd検査について

 牛の伝染性疾病である「牛ウイルス性下痢(Bvd)」は、死流産や繁殖成績の低下など生産性に多大な影響を及ぼし、近年の摘発件数が全国的に増加しています。また、Bvdの持続感染牛(Pi牛)は、農場内で継続的にウイルスを排泄し、他の牛への感染や新たなPi牛産出の原因となります。
 本県では、今年度も県内全域での全戸検査を県央ク-ラ-ステイション(CS)、および組合CSに搬入される生乳で実施しています。生産者ならびに酪農団体の皆様のご理解とご協力をお願いします。令和2年度の第一回目の検査については7月末および8月初めに実施しました。
 検査で陽性が判明した農場へは、当所から速やかに連絡させていただきますので、ご承知おきください。
 搾乳牛については、この方法でBvd持続感染牛の摘発ができますが、育成牛や乾乳牛については個別に検査(1頭当たり1,290円)を実施する必要があります。
 詳細については、家畜保健衛生所にお問い合わせください。

お盆期間中の死亡牛BSE検査受付について

 家畜衛生研究所では、以下の1~3の条件に当てはまる死亡牛についてBSE検査を実施しています。

  1. 96か月齢以上の死亡牛
  2. 生前に歩行困難、起立不能等であった48か月齢以上の死亡牛
  3. BSEを疑う症状のあった全月齢の死亡牛

 お盆期間中の検査受付は次のとおりです。
 夏場に死亡した牛は高温により腐敗が短時間で進行します。牛が死亡したら、迅速に輸送業者へ連絡または自己搬入をお願いします。

家畜衛生研究所におけるBSE検査受付日程
8月12日
(水曜日)

8月13日
(木曜日)

8月14日
(金曜日)
8月15日
(土曜日)
8月16日
(日曜日)
8月17日
(月曜日)
8月18日
(火曜日)
受付 受付 受付 受付 休み 受付 受付

※受付時間は9時00分から16時00分

家畜改良増殖法の改正について

 和牛精液等の国外持ち出し事案や和牛の血統不一致事案の発生を受け、和牛遺伝資源を守るために、家畜改良増殖法が改正されました。令和2年10月1日から施行予定ですので、農家の皆様におかれましては、以下の事項を確認の上、法令の遵守をお願いします。

家畜人工授精所以外での家畜人工授精用精液等の保存禁止

 家畜人工授精所以外での家畜人工授精用精液や受精卵の保存は禁止されます。違反した場合には100万円の罰金が科せられます。
 ※自己の所有する家畜に使用するために保存する場合は例外として保存可能です。

家畜人工授精所を介さない家畜人工授精用精液等の譲渡の禁止

 家畜人工授精所を介さない家畜人工授精用精液等の譲渡や販売は禁止され、違反した場合には100万円の罰金が科せられます。譲渡等を行う場合には家畜人工授精所の開設をする必要があります。

家畜人工授精所の開設手続について

 家畜人工授精所を開設する際には、家畜人工授精所開設許可申請書、施設を管理する獣医師又は家畜人工授精師の免許証の写し、建物の平面図・配置図・付近の見取り図、6,000円分の群馬県証紙(又は払込書)が必要となります。
 詳細については、家畜保健衛生課までお問合せください。

畜産共進会開催のお知らせ

東部地域予選会(出品者農場における巡回審査)

1.開催日

 繁殖和牛の部:令和2年10月6日(火曜日)

 乳牛の部:令和2年10月16日(金曜日)

2.申込方法

 出品を希望される方は、家畜保健衛生所までご連絡ください。

 関係書類をお送りします。(申込申し込み締め切り9月25日)

群馬県畜産共進会

山羊の部

令和2年9月4日(金曜日) 渋川家畜市場

繁殖和牛の部

令和2年11月18日(水曜日) 群馬県畜産試験場

乳牛の部

令和2年11月20日(金曜日) 群馬県畜産試験場

暑熱ストレスから家畜を守りましょう

 長かった梅雨が明けて、本格的な夏の暑さを感じる様になりました。
 暑熱対策に取り組み、暑熱ストレスから家畜を守りましょう。

  • 日除け(寒冷紗、よしず、蔓性植物等の利用)を設置。
  • 屋根や壁からの放熱量を減らすため、畜舎内や屋根へ散水する。また、屋根に石灰乳を塗り白くするのも、太陽光を反射するので効果的です。
  • 換気扇や送風ダクトによる送風で熱気を追い出し、新しい空気を取り入れる。
  • できるだけ、密飼いにならないように注意。
  • 消化のよい良質飼料、新鮮な水を十分与え、給餌は涼しい夜間に量を多くする。
  • 家畜に異常がないか、よく観察しましょう。

※暑熱により家畜に被害があった場合は、家畜保健衛生所までご連絡ください。

 今年の夏は作業の際にマスクの着用が必要になる場面も多くなると思います。
 こまめな休憩・水分補給を行い、体調管理に十分注意し、人も家畜も猛暑の夏を乗り切りましょう!

臭気対策について

 夏になると窓を開けることが多くなり、臭いが気になりやすくなります。苦情の原因となる前に、もう一度、対策を見直しておきましょう。

畜舎

  • こまめな清掃で家畜や畜舎を清潔に保つ。
  • ふん尿を畜舎から速やかに搬出し、早期に発酵処理を行う。

処理施設

  • 密閉型発酵処理施設では脱臭装置の設置が必要。
  • 切り返しや攪拌の時間帯に注意し、解放面にカーテン等を設置する。

圃場

  • 天候、風向き、風速に注意して、完熟した臭気の少ない堆肥を散布する。
  • 散布後はできるだけ速やかにすき込み、覆土を行う。

「東部農業事務所家畜保健衛生課のページ」へ戻る