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松くい虫事業について

更新日:2022年11月24日 印刷ページ表示

 私たちの心や暮らしに深く結びついたマツ。この大切なマツが松くい虫被害にさらされています。
 松くい虫の被害は、現在、北海道を除く全国各地で発生しています。令和3年度の群馬県内での被害量は約3千立方メートルに及びます。そのうち、桐生森林事務所管内の被害量は約9百立方メートルで被害は減少傾向にありますが、依然として被害状況が続いています。
 今日、日本中で起きているマツ枯れの原因は、「マツ材線虫病」といいます。犯人は、マツノザイセンチュウという体調1ミリメートルにも満たない小さな線虫ですが、この線虫は自分では別の木に移動することができません。運び屋の「マツノマダラカミキリ」の体内にとりこまれて、次々と健康なマツに運ばれ伝染していきます。
 そこで、松くい虫の被害を防ぐために、国、都府県、市町村などでは平成29年に改正された「森林病害虫等防除法」に基づき、総合的な被害対策を進めています。
 その対策は大きく「予防」、「駆除」、「森林整備」の3つに分けることができます。

予防

 健康なマツに薬剤を注入し、侵入してきた線虫を殺したり、増殖を防ぐ「樹幹注入」などがあります。

駆除

 被害木を切り倒し、薬剤をかけてくん蒸したり、細かく破砕してカミキリの幼虫を殺す「伐倒駆除」があります。

森林整備

 守るべきマツ林の周りのマツ林を、マツ以外の種類の木、またはセンチュウに強いマツ(抵抗性マツ)の森林に転換する「樹種転換」があります。

 以下の表は、平成29年度以降の桐生森林事務所管内における松くい虫対策事業の実績です。

実績一覧(単位:立方メートル、本)
年度 予防(本数) 駆除(材積、本数)
平成29年度 795本 265立方メートル 300本
平成30年度 669本 73立方メートル 79本
平成31年度 1,324本 257立方メートル 328本
令和2年度 1,023本 277立方メートル 320本
令和3年度 1,117本 325立方メートル 340本

 県や市町村では、以上のような被害対策を総合的に進めています。県民の方々には、今後とも大切なマツを守るため松くい虫防除事業に対するご理解とご協力をお願いいたします。

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