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【6月】GAP個別訪問で認識新たに
市場や消費者から選ばれる産地となるために
東部農業事務所 桐生地区農業指導センター
桐生地区農業指導センターでは、食の安全・安心を確保し、市場・消費者に選ばれる産地となるため、JAと連携してGAPの実践を推進しています。チェックシートの実施に加え、生産現場確認のための個別訪問を行い、GAP実施の意義や取り組みの普及に努めています。
1 ねらいと背景
産地間競争が激化する今日、市場・消費者に選ばれる産地として、安全、安心な農産物を提供することは今後ますます必要となってきます。そのためには生産者一人一人が法令や規則を守り、自らの作業を振り返って危険を回避する取り組み、改善の積み重ねが重要とります。
そこで、桐生地区農業指導センターでは産地として「出荷物への異物混入を出さない」、「作物への残留農薬基準値超過を出さない」ことを目的に、JAと連携してGAPの取り組みについての周知徹底、および各生産者の個別訪問を行うこととしています。
2 取り組み内容
生産者のGAP理解を進めるため、指導センターではJAと連携し、チェックシートの実施に加え、平成30年から良い事例を産地全体に周知するため、品目、人数を決めて個別訪問を行い、その結果をGAP講習会などでフィードバックしてきました。今年度も5月にハウスナス(57戸)、ハウストマト(41戸)の生産者へチェックシートを配布し、回収、集計を行うとともに、6月に15戸(ナス5戸、トマト10戸)を個別訪問し、生産現場確認を行っています。
チェックシート集計では、昨年より実施率の向上した項目、低下した項目が明らかとなりました。個別訪問では「調整作業場での飲食、喫煙防止」や「防除器具の十分な洗浄」を重点的に説明するとともに、調整作業で見られる生産者の工夫や良い取り組み、取り組みの難しい項目を確認することができました。また、ある生産者からは「前に普及指導員が巡回、指導してくれたおかげで、進んでGAPに取り組んでいるんだ」との声も聞かれました。
3 今後の方向
生産者の次の取り組みに活かしていただくため、チェックシートや個別訪問の結果をまとめ、GAP講習会や推進資料などでフィードバックする予定です。市場や消費者から選ばれる産地となるため、引き続き産地全体でのGAPの取り組みを進めていきます。
個別訪問の状況
整理整頓された調整作業所