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【5月】施設ナス現地研修会の開催

更新日:2021年5月24日 印刷ページ表示

単為結果ナス導入検討に向けた取り組み

東部農業事務所 桐生地区農業指導センター

 みどり市笠懸町で単為結果ナスの現地研修会を行いました。JA職員や種苗メーカー担当者、普及指導員からの説明後、ほ場の視察を行い、現地の単為結果ナスの特性を学ぶとともに、ほ場提供者や参加者による意見交換を行いました。

1 ねらいと背景

 桐生市・みどり市管内はナスの半促成栽培が盛んでミツバチ、マルハナバチを利用して着果させています。しかし、低温期はハチが飛ばずホルモン処理を実施しており、高齢化が進む生産者の労的負担が大きくなっています。また、生産者によってはハチによるアナフィラキシーショックも心配されています。そのため、ホルモン処理や受粉の必要がない単為結果性品種の導入が産地全体で検討されています。

2 取り組み内容

 令和3年5月11日(火曜日)にみどり市笠懸町のほ場にて単為結果ナスの導入検討をしました。その際、新型コロナウイルスの感染防止対策として参集者を地域ごとに3回に分けて開催し、計30名が出席しました。
 研修会ではJA担当者より研修ほ場の耕種概要を説明した後、種苗メーカー担当者より品種特性や栽培のポイントについて、普及指導員より管内での単為結果ナス試験導入ほ場のこれまでの生育状況を説明しました。品種特性として春先の低温期から夏の高温期も収量が安定していること、果形が従来品種の式部に近いため調整作業にも支障が少ないことがありました。一方で定植直後の着果負担による草勢低下や、てんぐ果やがく枯れの対策として少量多かん水等栽培の工夫が必要であることも説明しました。
 参加者からは、「次作では導入を検討したい」「とげが少なくて作業しやすそう」等の意見がありました。

3 今後の方向

 指導センターでは本年度実証ほを設置し、生育や収量、品質について継続して調査を行っています。また第2回目の現地研修会を6月に予定しています。実証ほや現地巡回で得られた情報を基に、単為結果ナスの栽培技術を確立します。

研修会の様子の写真
研修会の様子

単為結果ナスの写真の写真
単為結果ナスの写真