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【6月】レタスハウス空き期間への新規作物導入支援について

更新日:2021年8月4日 印刷ページ表示

東部農業事務所 館林地区農業指導センター

館林地区農業指導センターは、JA邑楽館林、種苗会社と連携し、レタスハウス空き期間への新規作物としてハウスキャベツ栽培に取り組みました。

1 ねらいと背景

 管内ではパイプハウスを利用した秋冬時期の加工業務用レタス栽培が行われています。
現在、レタス収穫後の2月から次期作定植の10月まで作物を作付けしていないハウスが多く見られます。そこで、空き期間に新規作物としてキャベツを作付けし、ハウスの有効活用と所得向上を目的とし取り組みを始めました。

2 取組内容

今回、空き期間での新規作物導入を検討している中で、ハウスレタス生産者から「4月下旬~5月下旬頃に収穫できるキャベツをハウスで作れないか」と相談がありました。露地トンネル・マルチ栽培は他県で行われていますが、ハウスでのキャベツ栽培について事例がありません。そこで、JA、種苗会社と連携してハウスキャベツ栽培の実証ほを設置し、レタス収穫後に加工業務用のキャベツを導入できるか検証しました。

ハウスキャベツの生育状況確認の写真
ハウスキャベツの生育状況確認

はじめに、収穫が高温時期にあたるので、種苗会社の協力の下、高温時においても良質なキャベツが収穫できる品種を選定しました。
次に、定植後のハウス内の気温と地温を測定し、生産者に対して生育に応じたハウス管理(換気やかん水)について技術的なアドバイスを行いました。また、キャベツの生育を確認するためJA等の関係者と生育状況確認を行いました。
最後に、結球状態や品質について収穫調査を行いました。今回選定した品種は結球状態、品質もよく計画通りに収穫することができました。生産者からは「来年はハウスでもっとキャベツの作付けを増やしていきたい」と感想を頂きました。
今回の実証ほの結果からハウスで初夏どりキャベツの栽培ができることが分かり、生産者のニーズに応じた空き期間のハウス有効活用が可能となりました。

3 今後の方向

 JAと連携してハウスキャベツの普及を図るとともに、生産者の経営に合った新規作物を提案して、ハウス空き期間の有効活用を推進していきます。