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令和4年度 普及現地情報(令和4年10月)

更新日:2023年3月27日 印刷ページ表示

利根沼田農村生活アドバイザーのリーダー研修会を開催しました~ライフマネープランを通じて考える理想の農家ライフ~

 10月4日に「女性農業者のためのライフマネープラン」と題し、金融広報アドバイザーの板橋美代子氏を招き、利根沼田農村生活アドバイザーのリーダー研修会を開催しました。

ねらいと背景

 昨今の世界情勢による燃油・肥料代高騰などの影響を受け、農業経営におけるお金の不安が大きくなっています。しかし、男性農業者よりも女性農業者がお金に関する情報を得る機会が少ないのが現状です。
 そこで、ファイナンシャルプランナーの板橋美代子氏から女性目線で家計管理のアドバイスをもらい、お金の不安がない理想の農家ライフを実現するために開催しました。

取組の成果

 板橋美代子氏から、しっかりと家計の現状を把握し、今後のライフイベントでどのくらいお金がかかるか夫婦で話し合うことが大切であるとアドバイスがありました。
 また、すぐに実践できる家計の見直しポイントや貯蓄の方法などの紹介があり、参加者からは「もっと早くに講演を聞いていれば、今の生活がより豊かになっていたかもしれない。」といった意見がありました。

今後の方向

 今後も利根沼田農村生活アドバイザーの資質向上のため、研修会を開催していきます。

研修会の様子の画像
研修会の様子

GAP取組レベル向上支援とGAP手法による生産支援~レタスの生産安定と食の安全安心を目指して~

 令和2年度にJGAP団体認証を取得した久呂保レタス部会に対し取組レベル向上の支援を行いました。また、GAP手法を栽培改善に活かしています。

ねらいと背景

 近年は食の安全安心に対する意識の高まりから、取引先からGAPの取得を要望されるケースが増えています。特に生で食べるレタスについては安全安心に対する対策の徹底が求められいます。JA利根沼田久呂保レタス部会(14名)では、令和3年10月7日にJGAP団体認証を取得しました。今年度は9月の維持審査に向けて、JA事務局と連携し、取組内容のレベルアップを図るための支援を行いました。

取組の成果

 出荷期間に週1回で開催される定例会に出席し、GAPの取組みに対する情報交換や支援を行うとともに、認証に必要な資料の提供や内部検査のサポートなどを行いました。生産者同士もGAP用のExcelファイルを自作して、部会内で共有するなど前向きに活動しました。その結果、大きな指摘事項もなく審査を終えることができました。審査員からは「事務局のレベルが高く、部会員のGAP取組への意識も高いので、さらに上のレベルを目指せる組織」との評価を得ることができました。
 また、定例会をGAPの目的である「食の安全安心」、「クレーム対応」などの改善する場としても活用しました。クレームが多いオオタバコガの食害について、防除時期や対応策について意見交換を行いました。またその中で、部会員から診断依頼のあった褐変症状は、今まで薬害と認識していた症状がミカンキイロアザミウマの食害であることがわかり、原因を究明することができました。

今後の方向

 JA利根沼田レタス部会では、所属する全部会でGAPの取組みを拡大する予定です。今後も普及指導課は支援を行っていきます。

定例会の様子の画像
定例会の様子

枝物アジサイ目揃い会開催~実需者ニーズを反映した出荷規格の統一~

 利根沼田農業事務所普及指導課では、JA利根沼田尾瀬アジサイ生産部会と協力して、枝物アジサイの目揃い会を開催し、規格の統一を目指しました。

ねらいと背景

 片品地域は冷涼な気候を生かした切り花、枝物生産が盛んであり、特に枝物アジサイは全国有数の産地として有名です。JA利根沼田尾瀬アジサイ生産部会は複数のアジサイ品種を共販体制で出荷しており、中でもアナベル、ミナヅキ、ライムライトが主力となっています。昨年の出荷反省会で、市場担当者よりミナヅキ、ライムライトの色目の規格の曖昧さを指摘され、改善を求められました。そこで、今年はコロナにより一年ぶりとなるアジサイの目揃い会を開催し、出荷規格の統一を行いました。

取組の成果

 8月22日にアナベル、10月3日にミナヅキとライムライトの目揃い会を開催しました。前者は生産者間で色目の目合わせを行い、後者は6つの主要取引先市場担当者を招待し、実需者ニーズを取り入れながら出荷規格を再検討しました。
 普及指導課ではアナベルの目揃い会時にアジサイ全般の病害虫防除対策の情報提供を行い、これまでの反省と今後の管理について説明しました。また、目揃い会に持ち込まれた株を撮影して、3品種(アナベル、ミナヅキ、ライムライト)の色目の規格表を作成し、部会員へ配布しました。部会員の作業場では、規格表を参考に出荷調整が行われ、有効に活用されています。

今後の方向

 シーズン終了後に生産者への聞き取りや11月に市場担当者も同席して開催される出荷反省会を踏まえて再度規格の振り返りをします。その後、ミナヅキとライムライトはR4ジャパンフラワー事業を活用して規格ポスターを作成、配布することで、品質の高位平準化を促し、来期の出荷に備えます。

ミナヅキ、ライムライトの目揃い会の様子の画像
ミナヅキ、ライムライトの目揃い会の様子

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