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令和4年度 普及現地情報(令和4年11月)

更新日:2023年3月27日 印刷ページ表示

令和4年度第2回担い手担当者会議の開催~新規就農者支援のために~

 令和4年度第2回担い手担当者会議を開催し、今年度の新規就農者や現在進行中の就農相談等の情報について関係機関と協議及び情報共有を行いました。

ねらいと背景

 新規就農者や就農相談等については、市町村やJA等の関係機関との連携や情報共有が重要です。さらに、今後の新規就農者の支援策等について関係機関との認識を一致させる必要があります。そのために今年度2回目の担い手担当者会議を開催しました。

取組の成果

 10月27日に5市町村の担い手担当とJA、農林中金、農業公社、農業会議の担当者が一同に会し、令和4年度の新規就農者や就農相談等について、協議と情報交換を行いました。今年度加わった新規就農者育成総合対策については、当管内からの事業該当者はありませんでしたが、次年度以降希望する人がありそうなので、今後の状況について説明を行いました。
 また、国の農業経営相談事業についても、群馬県農業経営・就農支援センターを運営する群馬県農業会議から説明を受け、管内の状況について情報共有しました。

今後の方向

 新規就農者を対象とした農業基礎講座や若手農業者向け各種セミナーを関係機関と連携して開催し、新規就農者支援を行います。
 また、就農相談会等を通じて新たな農業者を関係機関が一丸となり確保していきます。

会議の様子の画像
会議の様子

新規就農者向け第1回農業基礎講座を開催~農薬と土壌肥料について学ぶ~

 新規就農者の基礎知識習得を支援するため、第1回農業基礎講座を10月19日に実施しました。今回は「農薬と土壌肥料の基礎知識」と題して、講座を開催しました。

ねらいと背景

 利根沼田地域の令和2年から令和4年の新規就農者を対象に、農業に関する基本的な知識の習得を支援するため、年4回の農業基礎講座を開講しています。
 管内の新規就農者は、新規参入者、親元就農、雇用就農など様々ですが、日頃の栽培管理の基本となる知識や法律、制度などの情報については、できるだけ早い時期に学ぶ必要があります。

取組の成果

 第1回農業基礎講座は利根沼田振興局で17名が出席して開催されました。農薬の基礎知識については、技術支援課生産環境室職員を講師として招き、農薬取締法、残留農薬、安全な使用方法等の説明を行いました。土壌・肥料については、普及指導課職員が講師となり、土壌分析結果の見方と施肥設計等の説明を行いました。
 今年は、ここ数年で最も多くの新規就農者が参加して盛況な研修会となりました。講義中、参加者は熱心に講師の説明に耳を傾けていました。アンケート結果では、基礎知識をわかりやすく習得できたことが有意義だったと好評価でした。

今後の方向

 今後も、新規就農者の農業基礎知識と経営力の向上を目的に魅力ある農業基礎講座を開催していきます。より多くの新規就農者に周知して参加率を高めていきます。

講義:土壌肥料の基礎知識の画像
講義:土壌肥料の基礎知識の様子

古馬牧(こめまき)小学校生徒による米づくり体験~米づくりの苦労や喜びを学ぶ~

 みなかみ町立古馬牧小学校の5年生は毎年、食農教育の一環として米づくりの課外授業を行っています。生徒は4月の種まき作業から10月の脱穀・籾すり作業まで行い、米づくりについて学びました。

ねらいと背景

 みなかみ町立古馬牧小学校では平成15年から、稲の一生を学ぶ課外授業を通して、子供達に米づくりの苦労や楽しさを伝え、農業への理解を促すことを目的に食農教育活動を続けています。。

取組の成果

 地元農家の方の協力を得て、4月の種まきから始まり、5月に田植え、その後は水田の観察を行い、9月に稲刈り、10月に脱穀・籾すりを行いました。普及指導課では種まき前に稲から米ができるまでの流れや管理作業について説明し、田植え、稲刈りの仕方などの作業の指導を行いました。
 自分の家で米づくりをしている生徒は少ないようで、初めて見た播種機や簡易加温器に興味津々でした。田植え時には最初は恐る恐る田んぼに入っていましたが、作業開始するときれいに列を合わせながら植えることができました。稲刈り当日は前日までの天候が悪く、土はぬかるんだ状態でしたが、一所懸命稲刈りやはざ掛け作業に取り組んでいました。
 精米後は協力農家や関係者へ育てた米と感想文の文集を配りました。自分で実際に作業する大変さや楽しさを実感しているようでした。

今後の方向

 これからも地元農家の協力のもと、食農教育を行う小学校の活動を支援していきます。

稲刈りの様子の画像
稲刈りの様子

イチゴウイルスフリー苗原々苗の定植~次年度配布予定苗の健苗生産~

 令和5年度配布用イチゴウイルスフリー苗の親株を定植しました。異品種混入および病害対策を徹底して、無事2,000本を定植しました。

ねらいと背景

 イチゴ農家は、栄養繁殖のイチゴはウイルスや病害に感染していると収量が低下するため、ウイルスフリー苗を毎年導入することで、収量の安定を図っています。群馬県のイチゴウイルスフリー苗は、農業技術センターがウイルスフリー化した原原々苗約100株をフリー苗生産組合で春に定植し、必要な原々苗を秋まで委託増殖しています。その際、園芸協会が中心となり、技術支援課、蚕糸園芸課、農業技術センターと普及指導課が連携して栽培指導を行い、次年度配布用原苗の原々苗(親株)の健苗育成につなげています。

取組の成果

 夏のウイルスフリー苗配布後に、苗の片付けと原々苗定植準備のチェックリストを作成して指導を行い、ハウス内土壌の除去と資材消毒を徹底しました。そして、10月26日に原々苗約2,000本の定植を園芸協会、農業技術センター、全農ぐんま、普及指導課が協力して行いました。作業者は、チェックリストに基づき、ブーツカバーを着用して土の持ち込みを防ぐなどの病害対策を図るとともに、異品種混入が起こらないよう、品種ごとにコンテナを分けて注意して苗を運びました。今年の原々苗のできは良く、半日以上かかりましたが定植作業が無事終了しました。

今後の方向

 令和5年配布用ウイルスフリー苗生産に向けて、栽培指導を行います。春には育苗時の天敵導入を予定しており、病害虫対策を徹底しながら健苗育成を進めます。

定植後の状況の画像
定植後の状況の様子

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