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令和4年度 普及現地情報(令和5年1月)

更新日:2023年3月27日 印刷ページ表示

インボイス制度研修会を開催しました!

 利根沼田農業事務所普及指導課では令和4年12月14日に「インボイス制度」についてJA群馬中央会から講師を迎え、農業経営士、農村生活アドバイザー、青年農業士を中心に研修会を開催しました。

ねらいと背景

 平成28年11月に適格請求書(インボイス)制度導入が決まり、令和5年10月1日から制度がスタートする通称インボイス制度について、正しい知識と自身の農業経営にどのような影響が発生するか等を知るため、研修会を開催しました。

取組の成果

 当日は、JA群馬中央会担い手支援部の担当者を講師に招き、農業経営士、農村生活アドバイザー、青年農業士を中心に23名が参加しました。インボイス制度について講師から詳細に説明を受け、自分たちに対する影響について、事例を含めながら研修を行いました。「インボイスと近頃よく聞くが、よく分からないもの」について理解を深めることができました。

今後の方向

 今後も、農業現場にかかわる課題について研修会等を開催して、解決へ向け取り組んでいきます。

研修会の様子の画像
研修会の様子

JA利根沼田水稲種子部会実績検討会の開催~今年度の振り返りと今後の活動について~

 JA利根沼田水稲採種部会は12月に実績検討会が行われ、今年度の振り返りや今後の活動について検討しました。

ねらいと背景

 JA利根沼田水稲採種部会では「コシヒカリ」、「まんぷくもち」の種子を生産しています。水稲種子生産においては、主食用米以上に綿密な栽培管理が求められており、実績検討会の中で今年度の作柄や対策について検討しました。

取組の成果

 12月15日にJA利根沼田で実績検討会が開催され、10人が出席して今年度の種子生産について振り返りました。今年度は、採種ほ場周辺でばか苗病発生と抜き取り作業や籾の汚れ等がありましたが、「コシヒカリ」は契約数量達成しました。「まんぷくもち」は生育は順調でしたが、収穫時に籾の脱ぷが見られたことから契約数量未達成となりました。普及指導課からは今年度の作柄や病害虫対策、脱ぷ対策を重点に説明しました。その後はコンバインの調製、堆肥の施用方法、高温対策などの意見交換を行い、次年度に向けた生産意欲向上が図れました。

今後の方向

 今後の活動として、コロナウイルスの影響で開催されていなかった視察研修を3月に行う計画です。また、部会員同士の情報共有や意識向上を図るため、種子生産で行うべきポイントをリスト化したチェックシートを回収、集計結果を共有します。

ほ場検査時のほ場の様子の画像
ほ場検査時のほ場の様子

トマト養液土耕栽培意見交換会の開催~養液土耕栽培システム導入者の課題解決と技術向上に向けて~

 利根沼田農業事務所普及指導課では、次世代を担う若手生産者を対象に新技術の取得と交流を目的とした「トマト若手生産者研修会」を毎年開催しています。今年度は、養液土耕栽培システムの導入者に対し、より実践的な内容で開催しました。

ねらいと背景

 利根沼田地区は、トマト生産者188名のうち45歳以下の若手が約25%を占める後継者や新規栽培者が比較的多い地域であり、その育成と技術向上が課題となっています。また、栽培地域が5市町村にわたる広域であることから、生産者同士の交流機会も少ない状況でした。そこで、普及指導課では若手生産者の技術向上と交流目的に「トマト若手生産者研修会」を毎年開催しています。今年度は、若手を中心に養液土耕栽培システムの導入者が8戸増えて19戸になり、養液土耕栽培の実践的な意見交換機会の要望があったことから、「トマト養液土耕栽培意見交換会」を開催しました。

取組の成果

 12月23日に開催した研修会には導入者19人の内13名の参加があり、特に本年度導入者の大半が参加し、養液土耕栽培への関心の高さが感じられました。普及指導課からは、「光合成における土壌養水分管理の重要性」と作成した「養液土耕肥培管理マニュアル」の活用方法、土中硝酸イオン濃度の測定結果について情報提供を行いました。また、JAからは、養液土耕システムの肥料の確保状況や肥料高騰対策事業等について説明がありました。意見交換会では、養液土耕栽培を導入した感想や、今後の課題について全員から発表してもらいました。養液土耕の肥培管理に関する具体的な質問が多く出されるなど、今年度の問題を改善するため、積極的な情報交換が行われました。
 これまでに行った養液土耕栽培の研修会や、既に養液土耕を導入している生産者の口コミなどが推進の後押しとなり、養液土耕栽培システムの導入希望者は増えています。

今後の方向

 養液土耕栽培の新規導入者に対して、定植前の土壌分析や栽培中の肥培管理等についてフォローアップを行い、導入効果が発揮されるように支援を行います。また、養液土耕栽培によって省力化が進み、減肥の可能性や環境負荷低減も期待されることから、若手生産者を中心に導入拡大を推進していきます。

研修会の様子の画像
研修会の様子

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