ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
現在地 トップページ > 組織からさがす > 環境森林部 > 環境保全課 > 令和4年度環境審議会水質部会結果概要

本文

令和4年度環境審議会水質部会結果概要

更新日:2023年3月27日 印刷ページ表示

1 開催日時

 令和5年2月3日(金曜日)14時00分から15時20分まで

2 開催場所

 群馬県庁 29階 295会議室

3 出席者

  • 委員4名出席(定足数3名)
  • 事務局:環境保全課長ほか5名
  • 関係課等:河川課
  • 傍聴人:なし

4 配布資料

5 報告事項

(1)令和3年度水質測定結果について

(事務局から説明)
【委員】地下水質調査結果について、A~Eの5段階に区分して調査しているとあるが、どのように分けているのか。
【事務局】過去の調査結果から、環境基準を超過する可能性が高いと考えられる物質及び重点的に地下水汚染の有無を把握する必要がある物質と判断しているものをA項目に振り分けている。測定頻度もA項目は毎年全てのメッシュで測定しているが、E項目は調査を行わない年が多い。
【委員】調査結果で環境基準超過が認められたとのことだが、何回測定したうち、何回超過したのか。
【事務局】概況調査については年1回測定し、その1回で超過した。
【委員】環境基準というのは、例えば継続的に利用した場合にも健康に影響がない数値として設定されていると思う。1回の測定だけではどのように評価したらよいのかが分からない。
【事務局】補足だが、環境基準を超えた場合、再調査においても環境基準を超過した場合には、周辺井戸の調査を実施している。今回の井戸は、高崎市が再調査を行った結果、不検出であった。
【委員】その調査結果の意味が利用者に伝われば良いと思う。
【委員】河川のBOD水質環境基準達成率について、全国平均が93%くらいのところ、群馬県は70数%から80数%の間で推移している。群馬県は利根川の上流域であるのに、なぜこのように達成率が低いのか。
【事務局】群馬県内の河川は、AAからC類型で指定されているが、D類型の指定河川がある県もある。本県は、利根川の最上流にあるので、昭和40年代後半の類型指定の際に、高めの目標を掲げたということかもしれない。昭和50年代当初の環境基準達成率は40%程度であったので、改善してきてはいるが、いまだ全国平均には及ばない状況にある。
【委員】群馬県の河川は類型が高く、きれいであるということをPRできるような項目があるといい。
【委員】湖沼の水質測定結果で、平成27年度は12湖沼中11湖沼で基準値を達成していた。当時と比較はできないのか。
【事務局】現在は、天然湖沼が毎年基準値を超過している。天然湖沼については、生活排水は流入しないが、年々CODが高くなっている。湖沼は滞留時間が長く、一旦水質が悪くなると、改善まで時間がかかってしまう。令和元年に大きな台風があり、その影響で森林からの栄養分が湖沼に入り込んだ可能性もある。汚濁負荷の収支を調べないと分からない。もう少し注視したいと考えている。
【委員】地下水質調査結果の硝酸性窒素及び亜硝酸性窒素について、沼田市と川場村が超過している。他の超過地点は前橋市より南で、赤城山の伏流水の影響が考えられるが、この2地点は赤城山より北部にあるが、どのようなところなのか。
【事務局】硝酸性窒素の超過は主に農業と畜産業からの排出が原因と考えている。昔から畜産が盛んなところで基準値を超過している。水質汚濁防止法の畜産関係施設の排水基準が強化されてきているので、今後、地下水も少しずつ良くなってくると考えている。
 北毛地域でも、畜産業又は農業が大規模に行われている場所の近くの浅井戸を選定した場合に、このような結果になってしまうと御理解いただきたい。
【委員】水質保全のための主な取り組みに関して、環境基準を達成していないところの取り組みが足りないのか。そこは一致しているのか。
【事務局】群馬県全体のこととして書いてあるが、ワースト5に入る河川は東毛地域に多い。河川の水質が悪いところは生活排水対策がまだ不十分であると考えているので、汚水処理計画に基づき、重点的に取り組む必要がある。

(2)片品川下流の採水回数変更について

(事務局から説明)
【委員】原因と思われる事業場は特定事業場なのか。
【事務局】水質汚濁防止法の特定施設として指定された施設には当てはまらない。ただし、群馬県の生活環境を保全する条例で、一定規模以上の排水がある全ての工場・事業場に適用される、特定排出水基準に適合していないので、指導を行っている。
【委員】BODだけが問題なのか。人体に影響があるようなものが排出されている可能性はないのか。
【事務局】今年度の1月までの二恵橋の水質測定結果を見ると、BOD以外では大腸菌数が複数回基準値超過をしているが、それ以外の項目では基準値超過は確認されていない。
【委員】一般家庭と同じようなお願いしかできないのか。
【事務局】県条例の特定排出水基準が適用になる。この事業者は日平均排水量が30立方メートル以上なので、BODを25mg/L以下にしなければならない。その基準に基づき、指導している。
【委員】月2回の測定もさることながら、工場の排水をどうにかしないといけない。自主的に調査した結果を提出させる、BODの自動監視モニターをつけさせるなどがいいかもしれない。
【事務局】事業者も改善に向けて自主測定を実施している。事業者の負荷の影響を県でも把握することを考えており、事業場排水の採水も並行して行っていく。
【委員】片品川は、水がきれいで、AA類型にしているところなので、監視をよろしくお願いする。

(3)マイクロプラスチック調査結果について

(事務局から説明)
【委員】採取されたプラスチックの形状はどうであったか。
【事務局】破片状や繊維状のものが多く検出されている。
【委員】この調査が行われたときの天候はどうであったか。
【事務局】晴れが続いた日に実施した。

6 審議事項

(1)令和5年度水質測定計画(案)について

(事務局から説明)
【委員】環境省が示す処理基準に合致するため、水質測定計画に追加したとあるが、その地点を追加した目的は何か。特定の地域を重点的に追加したように見受けられるが、何か気になるところがあって追加したのか。
【事務局】県としては、できる限り多くの測定結果を県民に公表することが望ましいと考えており、処理基準に合致していれば計画に追加することにしている。今回、この基準を満たす測定を行っている3町から、水質測定計画に盛り込む同意が得られたため、計画に追加することとした。追加した地域を特別に監視しないといけないということではない。
【委員】3町は今まで対象になっていなかったのか。
【事務局】これまでも測定はしていたが、県として測定している実態を把握できていなかったため、計画に含めていなかった。
【委員】県は水質測定計画にできるだけ県全体の市町村を含めて結果を公表しようとしているが、まだ入っていない市町村もあるのか。
【事務局】町村部については入っていないところがある。全く測定を実施していない町村もあれば、年1~2回測定しているところもある。処理基準で、水質測定計画における一般調査は、年間4日以上採水分析するとあるので、今回はこの要件を満たすものを追加した。

7 審議結果

(1)令和5年度水質測定計画(案)について

 原案のとおり了承された。

環境審議会水質部会についてページへ | 各種審議会ページへ戻る