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牛 吾妻家保だより108号(令和5年3月23日発行)

更新日:2023年3月31日 印刷ページ表示

家畜伝染病予防法に基づく『定期報告書』について

 毎年、すべての畜産農家の皆様から県知事あてに報告をいただいている『家畜伝染病予防法に基づく定期報告』につきまして、1月下旬に皆様に提出書類の様式を発送いたしました。
 提出期限の令和5年3月10日までに、多くの方から報告書をいただきましたが、現在までに提出いただけない農場があります。
 お忙しいとは思いますが、法に基づく国への報告も必要なので、現在未提出の方は、至急家畜保健衛生所まで提出をお願いします。
※万が一、報告書用紙が届いていない場合は家畜保健衛生所にご一報ください。

<提出書類>

  1. 定期報告書 基本情報
  2. 定期報告書 飼養衛生管理基準の遵守状況
  3. 令和4年 定期報告書添付書類(埋却場所については具体的に記入)
  4. 農場平面図(衛生管理区域を明示したもの)

令和5年度牛定期検査(ヨーネ病検査)のお知らせ

 県では、各家保管内で飼養されている、6か月齢以上の乳用牛および肉用繁殖雌牛を対象に、4年に1度ヨーネ病検査を実施しています。
 令和5年度は長野原町(応桑地区)を対象に検査を予定しています。対象となっている牛飼養農家の皆様には、後日詳細な日程をお知らせいたしますのでご協力をお願いします。
 なお、検査料金および実施時の注意事項は以下のとおりです。

検査料金
対象 検査項目 1頭あたりの金額

乳用牛及び肉用繁殖牛
(ともに6ヵ月齢以上)

ヨーネ病 700円

〈注意事項〉
・採血日は、立ち会いと牛の保定、確認等をお願いします。
・受検牛名簿をもとに採血を行いますので、繋ぎ牛舎の方は、採血日までに受検牛名簿への個体識別番号の記入をお願いします(受検牛名簿は日程通知と共に送付いたします)。

海外における口蹄疫発生状況について

 口蹄疫は、アジア周辺諸国において発生が続いている法定伝染病です。特に、中国、インドネシアでは昨年2022年にも発生が確認されております。新型コロナウイルス感染症による規制が緩和されつつある昨今、訪日外国人数は増加することが予想され、口蹄疫の国内侵入リスクも増加します。
 畜産農家の皆様におかれましては、伝染病侵入リスクがあることを意識して、改めて防疫対策に努めて下さい。
 また、万が一口蹄疫の流行地域を訪れる際には、現地で牛や豚等の家畜と接触しない、帰国してから1週間は農場に立入らない等、必ず対策を行ってください。

令和5年度浅間家畜育成牧場の預託牛募集の終了について

 来年度(令和5年度)の浅間家畜育成牧場の預託牛は、吾妻管内の配分頭数に達したため、募集は終了しました。
 例年、1月に募集を行います。

牛伝染性リンパ腫(旧牛白血病:Ebl)対策について

 国内では、牛伝染性リンパ腫ウイルス(Blv)感染による、Ebl発生報告が増加しています。
 Eblを発症した牛は体表リンパ節の腫れ、元気消失、食欲不振を呈し、最終的には衰弱して死亡します。
 また、発症しない場合も、その牛はBlvを体内に持ち続け、感染源となります。現在、有効な治療法やワクチンはありません。
 
Blvは主に血液、乳汁を介して伝搬することが知られ、注射針や直検手袋の使い回し、吸血昆虫によって感染が広まります。また、母牛がBlvに感染している場合、分娩時や哺乳時に子牛が感染することもあります。以下の感染対策を行い、大切な財産である牛を守りましょう。

<感染対策>
・導入時、事前検査を行い、感染牛を牛舎に入れない
・すでに牛舎に感染牛がいる場合は、健康牛と隔離し、距離をとる
・牛舎にネットをかけるなど吸血昆虫対策を行う
・注射針の連続使用や直検手袋の使い回しはしない
・感染牛からの生乳は非感染牛のものと分け、加温処理(60℃30分)または凍結処理を行ってから子牛に与える

牛ウイルス性下痢(旧牛ウイルス性下痢・粘膜病)対策について

 近年、牛ウイルス性下痢(Bvd)の発生が全国的に増加傾向にあります。Bvdは感染牛の体液(ふん尿、生乳、鼻汁など)から伝播し、発熱や下痢、妊娠牛においては流産や異常産を引き起こし、経済的な損失をもたらします。
 胎齢約30~150日齢で母牛が感染した場合にはウイルスが胎児に感染し、胎児は産出後もウイルスを排出し続ける持続感染牛(Pi牛)になります。Pi牛は牛群内に感染を広げる感染源となりますが、外見的には異常がないこともあり、発見が困難です。そのため、定期的なスクリーニング検査が重要です。
 今年度行った、JAあがつま集乳のローリー乳及び希望者のバルク乳を用いたBvdスクリーニング検査は全検体で陰性でした。
 農場内でBvd感染牛、Pi牛を発生させないため、以下の対策をとりましょう。

<感染・発生防止策>
・ワクチンを接種して感染を予防する
・牛を導入するときは検査を行い、陰性が確認できるまで隔離しておく
 (妊娠牛を導入するときは出生子牛も検査する)
・異常産や発育不良牛が増えてきたら、検査を行いPi牛を早期に摘発・淘汰する

家畜排せつ物及びたい肥の適正な管理

 3月になって気温が上昇し、雪解けの時期となっています。もしも堆肥等の野積みがあれば、ふん尿や排汁の地下浸透と周囲への流出は「家畜排せつ物の不適正な管理」となります。
 河川や道路に、たい肥を流出させないためにも、管理状況を今一度確認してください。

液体窒素の保管には注意を払ってください。

 精液を保管する液体窒素の容器は、身近にあるかもしれませんが、高圧ガス保安法に規定される高圧ガスを管理しているタンクです。
 液体窒素の補給等で輸送する場合は、輸送中にタンクが動かないように固定するなど適切な取り扱いに努めましょう。

休日(土日・祝日を含む)の緊急連絡先

 家畜伝染病発生時などの早期通報に対応できるよう、夜間・休日でも吾妻家畜保健衛生所に電話をすると職員に転送されます。
 家畜の異常に気づいたらすみやかに家畜保健衛生所まで連絡をお願いします。