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音楽療法

更新日:2021年3月4日 印刷ページ表示

1.「音楽療法」って何ですか?

 音楽療法では、音楽の持つ生理的、心理的、社会的働きを用いて、コミュニケーション力を強化したり、子どもの発達を促したり、子どもが抱えている問題を軽減したり改善したりします。音楽自体が目標なのではなく、行動の変容などの目標を達成するために音楽を用います。子どもの目標を達成するために、音楽を「手段として」用いるのが音楽療法の特徴の一つです。
 しろがね学園では、個別と集団の形態で提供しています。「楽器で挨拶」「声の活動(歌唱)」「手遊び」「身体運動」「鑑賞」等の一連のプログラムで行っています。

音楽療法で使用する楽器や遊具の一例

ウッドブロック・手作りマラカスの写真
「ウッドブロック・手作りマラカス」

トーンチャイムの写真
「トーンチャイム」

ミュージックパッドとユニジャンプの写真
「ミュージックパッドとユニジャンプ」

2.どんな子どもが対象ですか?

 対象は問いません。しろがね学園では、音楽が好きな子どもを中心に音楽を媒介として見る力や指示に応じる姿勢、様々な触覚刺激の経験、適切な表現方法、やりとりをする力を育てながら発達を促すことをねらいとしています。

3.どんな効果がありますか?

 音楽療法の技法で、背景音楽、反響技法、対話、モデリング、未解決技法、刺激技法、同質技法、呼びかけ技法があります。技法を活用して、学園で行った一部の事例を紹介いたします。

注視ができるようになったAさん

 Aさんは高校生ですが発達年齢が1歳未満。自己刺激のみで外界の気づきは殆どなく視線も全く合いませんでした。

  • いつも自分の目の前で指を動かす常同行動がみられたのが、プログラム中は静止できるようになりました。
  • 支援者が出している音に気づけたことで、支援者(人・相手)の存在に気づけるようになりました。
  • 支援者を目で追って注視できるようになりました。

気持ちの表現ができるようになったBさん

 Bさんは、高校生で言葉のコミュニケーションは可能。やや一方的な話し方をし、こだわり的なお喋りが止まりませんでした。思っていることを素直に表現できず、動かなくなったり他害をしてしまうこともありました。プログラム中にサンバ調の曲を用いると…

  • 曲に合わせて、自分から身体を動かし始めるといった自発性が芽生えました。
  • 気持ちの発散につながり他害が軽減されました。
  • 楽しい気持ちを支援者と共有することで、「喜び」「嬉しさ」を自ら表現できるようになりました。

4.こちらもご覧ください!

 しろがね学園の療育に取り入れている音楽療法について紹介する動画も配信しておりますので、ぜひ下記リンクからご覧ください!!

音楽療法についての動画<外部リンク>