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【1月】ナス新規栽培者サポートチームによる巡回相談

更新日:2023年2月10日 印刷ページ表示

相談体制の構築による担い手の定着

東部農業事務所 桐生地区農業指導センター

 桐生みどり地域はナスの生産が盛んであることから、新規就農者は露地ナス栽培で営農を開始することが多くなっています。しかし、露地ナス経営の安定は難しい面があることから、市、農業委員会、農業協同組合、農業指導センターが連携し、ナスの新規栽培者を経営面から支援する体制を構築しました。

1 ねらいと背景

 露地ナスは8月に労働ピークがあり、作付面積(=売上)の制約になるとともに、その8月に裏作の準備が必要になるため、安定した経営の確立は難しい品目です。そのため、露地ナスの新規栽培者の中には、所得が伸びず、将来展望を見出しにくくなる方もいます。そこで、市、農業委員会、農業協同組合、農業指導センターが「ナス新規栽培者サポートチーム」を設置し、新規栽培者の経営発展の意向確認と、その達成に必要な支援を実施することにしました。

2 取り組み内容

 サポートチームでは、露地ナスの栽培経験が概ね5年以内の生産者の中から、既に施設ナスも生産している方や、定年帰農の方などを除き、8名の生産者を支援対象に選定しました。
 12月14日と19日の2日間をかけて、20代~40代の7名の新規栽培者を巡回し、営農状況の確認と今後の経営発展の方向について相談しました。いずれの新規栽培者も、労働力に応じた適正な作付面積を心がけ、終盤までしっかり管理することを目標としており、技術習得への意識の高さがありました。一方で、出荷量やA品率など、自身の経営データの活用ができていない状況でした。
 経営発展の意向は、経営規模拡大が3名、現状維持が4名となっています。経営規模拡大の希望者には、農業委員会担当者から農地確保のアドバイスや、市の担当者から補助事業等の手続きについて説明しました。

3 今後の方向

 新規栽培者と面識を持ち、いつでも相談できる体制を維持するため、サポートチームは年2回程度、巡回相談することにしています。経営規模拡大の意向がある新規栽培者には、技術習得の程度に応じた支援を行い、現状維持意向の新規栽培者には、それぞれの経営やライフスタイルに合わせた営農の確立を進め、担い手の定着を図ります。

ナス新規栽培者サポートチーム巡回の様子の画像
ナス新規栽培者サポートチーム巡回の様子の画像
ナス新規栽培者サポートチーム巡回の様子