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【2月】たらのき・ふき栽培講習会を開催しました
中山間地の農地活用を継続するために
東部農業事務所 桐生地区農業指導センター
管内の中山間地の農地活用の継続を図るため、たらのき・ふきの栽培講習会を開催したところ、これらの品目の栽培に対する生産者の期待の高さを知ることができました。
1 ねらいと背景
桐生・みどり地域の中山間地域では、農業者の高齢化等による担い手の減少、鳥獣被害による生産意欲の減退等により、農地活用の継続が危ぶまれています。そこで、桐生地区農業指導センターでは農業者の生産意欲の維持と農業生産の継続に向けた支援を行っています。今回、獣被害に比較的強いといわれているたらのき・ふきの栽培講習会を開催しました。
2 取り組み内容
令和5年1月27日に、桐生市新里地区の関集会所で栽培講習会を開催しました(生産者11名と関係機関参加)。まず指導センターから、とげがなく芽が長く締まりの良いたらのき「ぐんま春王NT」、大きめのふきのとうが多く発生し、葉柄の柔らかいふき「春いぶき」(ともに群馬県育成品種)の栽培方法や種苗法の遵守について説明しました。次に、県鳥獣被害対策支援センターから、シカ、イノシシの対策等について説明がありました。その後、たらのきのふかし栽培を行っている生産者のハウスを視察しました。
参加した生産者からは、栽培のポイント、鳥獣被害対策、土づくりや排水対策、種根の入手方法などの質問が多く飛び交い、大変活気のある講習会となりました。3年ぶりに開催しましたが、中山間地の栽培品目として「ぐんま春王NT」「春いぶき」への期待の高さを知ることができ、今後の普及活動に対して大変心強く感じることとなりました。
3 今後の方向
「ぐんま春王NT」「春いぶき」を既に栽培している生産者へは安定出荷に向けた栽培指導を、新たに栽培を始める生産者へは栽培の成功体験が得られるような支援を行います。