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浅間家畜育成牧場 浅間牧場の業務概要
浅間家畜育成牧場は、浅間山(2568メートル)の東北東山麓の標高約1300メートルに位置し、草津白根山一帯の地域と同じ中央高原型気候(北海道北部に匹敵する気候)で、総面積約800ヘクタールの牧場です。
春と秋に7ヶ月齢以上の健康な乳用育成牛を県内酪農家から預かり、希望により人工授精や受精卵移植を実施しています。放牧期間中は約500頭、冬は約350頭の牛を飼育し、足腰のしっかりとした丈夫な牛に育てています。
この牛たちは酪農家の大切な牛です。そのため、伝染病予防のため一部地域を除いて立ち入り禁止となっており、牧場内への車の乗り入れはできません。
牛とのふれあいは基本的にはできませんが、夏季放牧期間中は事務所横の「みはらしまきば」に数頭の牛がいるのでご覧下さい。
さらに、天丸山・県境への遊歩道を通って浅間牧場の大自然を満喫できます。初夏から初冬にかけての朝と夕方なら牛が放牧され、牧草地で草を食べている光景が見られるかもしれません。とても雄大で素敵な風景です。ぜひ、足を運んでみて下さい!
夏の浅間山と放牧風景
浅間山の麓で雄大な自然の中で伸び伸びと育てられます。多くの方にこの景色を見て、高原のすがすがしさを味わってください。
初夏の夕時
涼しい北軽井沢での初夏を過ごす牛達。
冬の浅間山
白銀の世界とはまさにこのこと!冬は晴れの日が多いですが、たまにドカッと降ります。晴れている日はとてつもなくすばらしい景色ですが、吹雪の日はとても辛いです。牛も人も.....。牧草地にはウサギ、キツネ、イノシシ、色々な動物の足跡があり、それを眺めているのもまた楽しいです。
12月の晴天の朝
基本的には冬は放牧をしませんが、天気により、牛達の遊び場として育成舎近くの草地を開放しています。牧草はほとんどないのに牧草地に出てきて、短い牧草を一生懸命食べたり、遊んだりしています。育成期に運動をたくさんすることで、筋肉の張力と酸素消費能力を作り上げるのです。
※おしりが赤や黄色の牛がいますが、これは発情兆候(乗駕の許容)があったかどうかを判断するため、スプレーを塗っています。乗駕されるとスプレーが落ちます。
牛を追って草地へ
草地で牛を追っている様子です。放牧して大きく育った牛たちは、農家さんの希望に合わせて人工授精や受精卵移植などの繁殖業務を行い、繁殖技術を用いて妊娠へと進めます。妊娠した牛は、分娩3ヶ月前まで牧場で過ごした後、農家さんの元へ帰ります。元気な子牛を分娩し、お母さん牛となることで、みなさんの食卓へおいしい牛乳を届けることができます。牧場業務は県内の後継牛確保へ直接貢献できるため、職員はやりがいと持って業務に取り組みながら、牧場ライフを楽しんでいます。