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浅間家畜育成牧場 草地管理業務概要
貯蔵飼料生産および給与
乾草
乾草ロールが並んだ風景
乾草をロールにした状態です。まるで北海道の様な風景です。1個約300kgを約1300~1500個作ります。牛にとって、牧草地で草が食べられない冬期間の重要な食料です。
サイレージ
バンカーサイレージ用牧草の刈り取り・トラックへの積み込み
牧草を刈り取りつつトラックを併走させながら積み込みます。この時、発酵を促進させるために、乳酸菌を刈り取った牧草に添加します。
サイレージ用生草の踏圧
刈り取った牧草をバンカーサイロに運び、ブルドーザで踏圧して空気を抜き、密度を高めます。その後、ビニールで密封して保存、できあがったのがサイレージで、冬用飼料とします。約300トンのサイレージが作れるバンカーが4基あります。サイレージは嫌気性発酵なので良く密封しないと腐ってしまい、匂いも悪く牛が食べません。牛は意外とグルメで正直です。
ロールベールラップサイレージ
牧草を刈り取ってロールしてラッピングし、ヘイレージをつくります。1個約600kgを約280個作ります。ロールサイレージはバンカーサイレージより若干水分が低めです。バンカーサイレージ終了後に補助飼料として使用します。
草地管理
牧草地の掃除刈り
掃除刈り
牛は糞をした場所の草は食べず、その部分は草が残って伸びてしまいます。そのため、放牧後、牛が食べ残した草を刈り取って、次に伸びてくる草丈を一定に揃える作業です。放牧草地全てで、年1回行います。食べ残しを刈り取ることから「掃除刈り」と言っています。また、雑草防除にもなります。
牧草地の雑草取り
除草
写真はギシギシという雑草の除草の様子です。草勢が強く牧草を押しのけて生えてきます。そのままにしておくと、牧草地がギシギシだらけになる可能性が.....。一般の路肩や土手等にも良く見られる雑草です。
堆肥散布
採草牧草地への堆肥散布
牧場の牛から出た堆肥を牧草地に散布します。これぞ、資源循環型です。堆肥は肥料として最適です。晩秋から初冬に散布し、翌年の春、雪解けの下から青々とした牧草が生えてきます。
収量調査
収量調査の様子
放牧前後に行います。草丈、草の密度、水分から各牧草地の収量を調査します。牛が食べた量がわかります。
肥料散布
表土が薄く、火山灰質の痩せた土壌なのでとても大事な作業です。