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【6月】キク現地研修会の開催
JA太田市花卉部会では、組合員のほ場巡回による現地研修会を開催して、積極的な情報収集・交換を行うとともに、情報を共有することで、需要期の安定出荷を目指しています。
1 ねらいと背景
太田市は、昭和40年代から輪ギク生産が始まった歴史のある産地で、現在では6戸の農家が約1.1haで周年生産に取り組んでいます。会員間での情報収集・交換の機会として、現地研修会を開催しました。
2 取り組み内容等
現地研修会は5月18日に開催し、生産者(部会員)、JA太田市、普及指導課から計10名が参加しました。輪ギク2戸とスプレーギク1戸のほ場を見学して、現在の生育状況について確認しました。普及指導課からは、すでに30℃を超す日があったことから、ハウスにおける高温対策および病害虫防除のポイントについて情報提供を行いました。円安の影響もあり販売単価は安定していますが、肥料や農薬、資材等あらゆるものが値上がりしていて、「経費の上昇が経営を圧迫している」などの声が聞かれました。一部の生産者が今作から肥料代削減のために堆肥の利用を始めたことから、生育状況について確認しました。積極的に意見交換が行われ、内容の濃い有意義な情報交換の場となりました。
3 今後の方向
普及指導課では継続して必要な情報を提供するとともに、引き続き良品の安定生産を目指して指導を継続します。また、堆肥利用による生育状況とともに化学肥料低減の影響について確認し、環境と調和しながら持続的に発展させる「農業のグリーン化」の検討を進めていきます。
ほ場の様子
現地研修会の様子