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【5月】酒米共同は種の実施
酒米産地の維持・発展に向けた作業連携
東部農業事務所 桐生地区農業指導センター
桐生・みどり地域では、耕作放棄地の発生防止を目的に酒米の生産を推進しています。5月9日にみどり市大間々町、東町で作付けされる酒造好適米(酒米)の「舞風」および「五百万石」について、生産者が参集し、共同は種作業を行いました。
1 ねらいと背景
指導センターでは、耕作放棄地発生防止の取り組みとして酒米生産を推進し、地酒や菓子等の加工品の創出につなげることで、産地としての維持・発展を目指しています。みどり市では平成29年度に酒米生産が開始されて以降、作付面積は毎年増加しており、令和5年度は2.55ヘクタールの作付けが予定されています。
みどり市では大間々町、東町の2地区で作付けを行うことから、両地区での育苗管理に関する情報共有および安定した苗質の確保を目的に、酒米の共同は種を実施しています。
2 取り組み内容
酒米の共同は種作業は5月9日に大間々町で実施され、みどり市酒米生産組合、社会福祉法人、地域おこし協力隊等から計15名が参加しました。は種機の作業精度の目合わせを行った後、「舞風」「五百万石」の2品種を、合計430箱は種しました。
また、育苗ほ場への平置き作業時には、育苗期間中の温度管理に関する指導を行い、病害や生育障害の発生防止を図りました。
3 今後の方向
酒米の品質・収量の向上に向け、気象状況に応じた栽培管理や、病害虫の適期防除指導を継続します。また、生産者、実需者および関係機関と連携し、酒米生産を持続できる体制づくりを支援していきます。
共同は種作業の様子
平置き作業の様子