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介護保険ってどんな制度
今後、高齢化が進み、21世紀の半ばには3人に1人が65歳以上の高齢者という時代を迎えます。それに伴い、寝たきりや認知症などの介護を必要とする高齢者も増加し、2025年には全国で介護を必要とする状態な方が520万に達すると予測されています。
世界に例を見ない高齢化のスピード
総人口に占める高齢者(65歳以上)人口の割合が7%を超えた社会を「高齢化社会」、また、この割合が14%を超えた社会を「高齢社会」といいます。わが国が、高齢化社会から高齢社会にへの移行に要した年数は24年であり、世界に例を見ない速さで高齢化が進んでいます。
- 日本24年(1970年から1994年)
- フランス115年(1865年から1980年)
- スウェーデン85年(1890年から1975年)
- イギリス45年(1930年から1975年)
- アメリカ70年?(1945年から2015年?)
家族による介護の限界
介護に必要な期間が長期化し、また介護する家族の高齢化も進んでいます。(現在介護する人の2人に1人は60歳以上)このように、家族だけで十分な介護をすることが難しくなっています。
そこで、介護保険制度
このように、介護の問題は誰もが直面する切実な問題となっています。「介護保険制度」は、誰もが安心して老後生活を送ることができるように、社会全体で介護を支え合い、必要な介護サービスを総合的・一体的に利用できる仕組みとして平成12年4月からスタートし、定着してきました。
制度改正
制度の定着とともに、介護保険の総費用が急速に増大しています。今後、さらに高齢化が進み、認知症や一人暮らしの高齢者が増加すると見込まれています。この制度を将来にわたり安定的に持続できるよう、また、高齢になってもできる限り住み慣れた地域で、健康で活動的な生活を送ることができるよう、平成18年4月から制度全般について見直しが行われました。