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地域とともにある学校づくり推進研修会
管内各学校における、地域と学校の連携・協働の体制づくりや運営の充実を図ることを目的に実施しました。研修会には、各学校の管理職を中心に138名が参加しました。
主催
群馬県教育委員会
日時
令和元年5月29日(水曜日)午後2時30分~4時30分
場所
群馬県生涯学習センター 多目的ホール
参加者
管内小・中・特別支援学校の管理職、管内市町村教育委員会担当者等
内容
講演
演題「地域とともにある学校づくりとは~地域とのパートナーシップ~」
講師:一般社団法人教育デザイン研究所代表理事吉田和夫氏
近年、地域と学校の連携・協働がより重視されるようになってきた理由について、根本的な社会の変化(超少子高齢化・AI等の技術進化・家庭と学校の関わり・学びの質の変化等)が背景にあることをデータや図式で示しながら説明していただきました。そのような変化の中、これからは教育の在り方自体が変わっていく必要があること、子供の学習活動を学校だけで完結させないこと、地域や保護者が縦糸(長期的展望)、学校が横糸(短・中期的指導の成果)となって子供たちを育成していくことが必要であることを、ご自身の学校運営の実践を踏まえてご教示いただきました。
講演の様子 その1
講演の様子 その2
対談
講演を受けて、吉田氏に、より詳しく聞きたいことや、日頃課題に感じていることなどを参加者から集約し、それを基にして、生涯学習係長が吉田氏に質問するという形式での対談を行いました。対談では以下のようなことが話題に上がりました。
〇学校運営協議会委員はどのように選出すればよいか
→様々な立場をバランスよく選ぶことも大事であるが、一番は学校の応援団となってくれる人を選出するとよい
〇地域との連携・協働の必要性は分かるが、働き方改革や教員の多忙化とどう兼ね合いをつければよいか
→地域連携担当を複数人設置したり、プロジェクト式学校経営で校内分掌(組織作り)を工夫したりする
〇地域コーディネーターを担える人材が見つからない
→元PTA会長や元教員、自治会長や民生委員などを登用する例が全国的には多い
※その他の話題や、対談の中で取り上げられなかった質問等について、後日吉田氏にご回答いただいております。文末のリンク先からPDF資料をダウンロードし、ご参照ください。
対談の様子 その1
対談の様子 その2
参加者からは、「時代の流れを広い視野でとらえながら、学校のあるべき姿、未来の姿を模索する機会となった。」「現代の課題を基に話していただき、とても分かりやすい内容だった。」「地域との連携が多忙化の一因となっていると感じていたが、今日の話を聞いて考え方が変わった。」など、前向きな感想がたくさん寄せられました。
予測困難な社会に立ち向かう子供たちに「何を」「どのように」学ばせていくか、その命題の核となる「地域とともにある学校づくり」の推進に向けて、多くの示唆を得られた研修会となりました。