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吾妻郡内の学校支援センターの状況
1 吾妻郡内のボランティアの活用状況
平成30年度学校支援センター運営推進状況調査より
- 学校支援センターに関わるボランティアの協力者数は約71000人。
- 郡内1校あたり、一年間に延べ約3080人の地域の皆様が活躍。
- 郡内の児童生徒1人あたり一年間に延べ約20.5人の地域の皆様が活躍。
- 授業では延べ約800人、主に、総合的な学習の時間や家庭か、体育への支援。
- 授業以外では延べ約70200人、主に、登下校の見守りや環境整備、小学校では読み聞かせ、中学校では部活動指導への支援。
学校統合に伴い学校区が広がり、それまで培ってきた地域とのつながりが薄れてしまい、新たに構築せざるを得なかった学校もあったかと思います。地域もまた、その中心である学校がなくなってしまい活気が失われつつあるという声も耳にします。さらなる学校支援センターの充実が必要と考えます。
今までもお伝えしてきましたが、学校への支援は、この学校支援センター運営推進状況調査に反映されるような「学校への直接的な支援活動」だけでなく、「調査に数字として表れない支援活動」で支援していただくことが可能です。むしろ吾妻地域では、以前から地域の児童生徒とあいさつを交わしたり、地域行事等で交流したりする中で児童生徒を見守っていただいており、このような日常的な活動は現在も変わらず学校の支えになっています。地域の皆様にはこれからも、青少年の健全育成にお力をお貸しいただきますようよろしくお願いいたします。
地域連携の様子「あいさつ運動」
地域連携の様子「スケート授業」
地域連携の様子「早朝ゴミ拾い」
2 第2期 群馬県教育振興基本計画 取組38「学校支援センター等の充実」の郡内達成状況
群馬県教育委員会で策定した第2期群馬県教育振興基本計画をもとに、教育に関わる様々な課題に取り組んできました。「学校支援センター」に関わる郡内達成状況は次の通りです。
- 学校支援センターが機能していると答えた小・中学校の割合
71.9%(平成26年度調査)→ 100%(平成30年度調査) - 年間の学習計画に地域の教育力を生かした学習を位置付けている小・中学校の割合
31.2%(平成26年度調査)→ 100%(平成30年度調査) - 児童生徒を地域行事に参加させている小・中学校の割合
84.4%(平成26年度調査)→ 100%(平成30年度調査)
このように、3つの項目すべてで目標値100%を達成しました。機能の充実に向け、学校が年間計画に位置付けて継続できる仕組みも整い、体制が定着してきたものと考えられます。一方、平成26年度の調査時点から変わらない課題としては、「学校外のコーディネーターの位置付け」や「人材発掘・人材確保」があげられています。
国では、コミュニティースクール(学校運営協議会)設置が努力義務化され、新たに「地域学校協働活動」という地域から学校へという支援活動を超えて、学校から地域へという活動の重要性もうたわれており、地域と学校をつなぐコーディネーターの必要性がますます高まってきています。
吾妻教育事務所としては、学校支援センター機能を基盤に、それぞれの地域が「学校を核とした地域づくり」を推進していけるよう支援していきます。