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厚生文化常任委員会(平成26年3月19日)
厚生文化常任委員会 委員長 井田 泉
井田 泉 委員長
厚生文化常任委員会に付託されました案件の審査経過と結果について、ご報告申し上げます。
はじめに、付託議案についてでありますが、第1号議案「平成26年度群馬県一般会計予算」に関して、まず、生活文化スポーツ部の関係では、「ぐんまスーパーキッズプロジェクト」や「ぐんま赤い糸プロジェクト」の実績について質された他、県民芸術祭における「能」の活用について質疑されました。
次に、県有施設におけるトイレの洋式化推進や、「性犯罪・性暴力被害者ワンストップ支援センター」の設置に係る考え方について質疑されました。
続いて、「ぐんまちゃんの着ぐるみ」の貸し出し実績が質され、利用希望に応えられる個体の整備が要望された他、DV対策に係る予算編成の考え方について当局の見解が求められました。
さらに、NPO活動支援整備資金に係る見直しや、国体などで選手が着用するユニフォームへの補助について質疑されました。
また、ぐんま男女共同参画センターにおける男性向けセミナーの実施状況及び今後の実施予定について質疑されました。
この他、「GUNMAマンガ・アニメフェスタ」の実施状況、多文化共生支援事業の取り組み、有効と思われる少子化対策などについても質疑されました。
次に、健康福祉部及び病院局関係では、はじめに、保育振興費の予算の増加要因について質され、基金への積立金の記載に関して検討が要望された他、生活困窮者自立支援事業に係るモデル事業の内容等についても質疑されました。
次に、「食の安心ほっとダイヤル」の内容等について質され、事業の十分な周知が要望されました。
続いて、障がい者に係る共同受注窓口の概要や大口受注の有無について質された他、看護体制の見直しによる看護師確保への影響についても質疑されました。
さらに、ハンセン病対策に関して、県行政資料調査の進め方や今後の公表時期について質され、しっかりとした調査への取り組みが要望されました。
次に、児童虐待の現状が質され、虐待の増加傾向と反して関係予算が減少している理由と予算の編成方針及びマンパワーの確保に関する当局の見解が質された他、外国人未払医療費対策事業に関して、制度の概要や対応について質疑されました。
また、看護職員の需給見通しに関して、不足の現状や、看護師の県外流出の防止、復職支援などについて質疑されました。
この他、風しん抗体検査に係る広報、リスクコミュニケーションの推進、旅館ホテル耐震診断に係る1施設あたりの必要費用等についても質疑されました。
次に、第17号議案「消費税法及び地方税法の改正に伴う関係条例の整備に関する条例」に関し、消費税増税による使用料等の改定にあたり、適正転嫁が図られているかが質されるとともに、使用料等の算出基準や引き上げにより見込まれる増額分などについても質疑されました。
次に、第43号議案「群馬県消費者基本計画の策定について」に関し、学生に対する消費者教育の現状や、出前講座の対象者などについて質疑されました。
次に、第44号議案「群馬県スポーツ施設の設置及び管理に関する基本計画の策定について」に関し、市町村有のスポーツ施設整備に対する支援の考え方が質され、競技場のレベルアップが必要との観点から、十分な支援を行うことが要望されるとともに、施設整備に係る財源確保の考え方や記載内容についても質疑されました。
次に、第45号議案「群馬県歯科口腔保健推進計画の策定について」に関し、「フッ化物の応用」に係る記載方法や数値目標設定に対する当局の見解が質され、希望しない者への配慮や、目標設定により市町村において強制的な取り組みが推進される心配はないかといった点などについて質疑されました。
また、一方で、厚生労働省や専門機関における「フッ化物」に対する有効性や安全性の見解、推進県での取り組み状況、パブリックコメントで反対意見がなかった点などについても質疑されました。
次に、第46号議案「第2次群馬県自殺総合対策行動計画の策定について」に関し、自殺者減少に向けた施策の効果について質されるとともに、若年層の自殺率増加の要因について当局の見解が求められました。
次に、第47号議案「群馬県動物愛護管理推進計画(第2次)の策定について」に関し、野良猫への餌やり行為問題に対する当局の見解が質され、注意喚起のための対策が要望されました。
最後に、第59号議案「平成26年度群馬県病院事業会計予算」に関し、新生児救急車(NICU車)の更新を踏まえ、搬送の現状や機能の充実について質疑されました。
以上の点を踏まえ採決した結果、委員会に付託されました平成26年度関係議案のうち、第17号、第20号、第45号、及び第60号の各議案については、多数をもって、その他の議案については、全会一致をもって、原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。
なお、第45号議案に関しては、当該計画の施行にあたり「フッ化物応用等を希望しない者に対する配慮に努めること」を求める付帯決議案が提案されましたが、採決の結果、賛成少数をもって否決されました。
引き続き行いました請願の審査結果につきましては、お手元に配付の報告書のとおりであります。
次に、意見書の発議についてでありますが、第34号、第36号、第37号の各請願の願意を踏まえ、「「手話言語法(仮称)」の制定を求める意見書」、「日本の医療を守るための意見書」、「子宮頸がん予防ワクチンの副反応被害者に対する救済に関する意見書」について、すべて全会一致をもって可決し、委員会から別途発議いたしました。
この他、委員会の所管事項についても各般の議論が行われましたので、以下、その主な項目について申し上げます。
はじめに、生活文化スポーツ部関係については、
- ぐんま総合芸術推進事業について
- プロスポーツの支援について
- スポーツ振興に係る表彰制度について
- 男女共同参画施策の取り組みについて
- 女性県職員の退職理由について
- 「パナソニックワイルドナイツ」の顕彰について
- 生涯スポーツの振興について
次に、健康福祉部及び病院局関係については、
- 第6期群馬県高齢者保健福祉計画について
- 西群馬病院と渋川総合病院の再編統合について
- 所在不明児への対応について
- 子どもの死因調査について
- 在宅における緩和ケアについて
- 発達障がい児の支援について
- パラリンピック他、全国大会等で活躍している障がい者への支援について
これらの事項につきましても、活発な議論が行われました。
以上、申し上げまして、委員長報告といたします。