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脳脊髄液減少症について

更新日:2023年3月2日 印刷ページ表示

 脳と脊髄の外側は硬膜という膜におおわれており、この硬膜と脳脊髄の間は、脳脊髄液(髄液)という透明な液体で満たされています。「脳脊髄液減少症」は、この脳脊髄液が減少することにより、頭痛、頚部痛、めまい、倦怠感、記憶障害など、様々な症状を呈する疾患です。脳脊髄液の圧が低くなっているため、低髄液圧症候群とも呼ばれています。交通事故やスポーツ外傷など、体への強い衝撃を受けて硬膜が傷つき、そこから脳脊髄液が漏れ出すことが原因となる場合があり、脳脊髄液漏出症とも呼ばれています。また、外傷に関係なく発症することもあります。

 現在、国において、診断や治療に関する研究が進められています。

「脳脊髄液減少症」について(厚生労働省ホームページ)<外部リンク>

主な症状

 起立性頭痛(立位によって増強する頭痛)などの頭痛、頚部痛、背部痛、腰痛、めまい、吐き気、倦怠感、易疲労感、不眠、記憶障害、集中力低下、聴覚障害、視覚障害、羞明感などが報告されています。
 これらの症状は、臥位になると軽快する場合があり、また、天候により変動することもあります。

​脳脊髄液減少症かな?と思ったら

 上記のような症状があり、脳脊髄液減少症が心配なときは、医療機関を受診して正確な診断を受けることが大切です。自覚症状だけでは他の疾患との区別がつきません。他の重い病気や持病の悪化、すぐに治療できる病気の可能性もあります。脳脊髄液減少症の診断には、脳神経に詳しい医師による診察と、脳の画像検査などの精密検査が必要です。

 普段の体調を良く知るかかりつけ医や、脳神経の病気が専門の脳神経内科(神経内科)、脳神経外科を標榜する医療機関へご相談ください。

 かかりつけ医がない、また脳神経内科(神経内科)、脳神経外科がある医療機関がわからない場合は、群馬県統合型医療情報システム<外部リンク>で、お調べください。

 なお、受診にあたっては紹介状や事前予約が必要な場合がありますので、受診前に医療機関へご確認ください。

治療法について

 ブラッドパッチ療法(硬膜外自家血注入療法:血液の固まる性質を利用して、患者自身の血液を、脳脊髄液が漏れ出ている硬膜の外側の部分に注入して塞ぐ治療法。平成28年に保険適用となった。)、対症療法(症状を軽減させる投薬など)、生活指導などがあります。
 ブラッドパッチ療法を実施している医療機関への紹介については、主治医にご相談ください。なお、ブラッドパッチ療法は、医師が有効と判断した場合に実施されるため、ご本人が希望されても実施できない場合があります。

関連リンク

 脳脊髄液減少症に関する研究成果、関連通知、関係団体等をご案内します。

   ※下記のバナーをクリックしてください。

CFS JAPAN 脳脊髄液減少症 ホームページ(外部リンク)<外部リンク>

CFS JAPAN 脳脊髄液減少症 小児・若年者相談フォーム(外部リンク)<外部リンク>