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子どもの救急ってどんなとき?~熱が出た時
更新日:2011年3月1日
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観察のポイント
- 子どもは、お昼寝からさめた時や、夕方に外から帰ってきたときなどに熱を出すことが多いものです。ほとんどの熱は様子をみていて大丈夫です。熱が出たからといってあわてずに、お子さんのからだ全体の様子をよく見て下さい。
- 38度以上の場合は注意が必要です。
- 入浴・哺乳・食事の直後や泣いたり、運動したりした後は体温が高めですので、静かにしている時に、朝、昼、夕、寝る前など1日3~4回測りましょう。
しばらく様子を見て大丈夫(通常の診療時間内に受診しましょう)
- 遊ぼうとする
- 水分や食事がとれている
- あやせば笑う
- 顔色が悪くない
- 発熱以外の重い症状がない
- 熱があっても夜は眠れる
- それほど機嫌は悪くない
早めに救急外来を受診した方がいい時
- 生後3ヶ月未満の赤ちゃんに38度以上の熱がある
- 水分を受け付けない、おしっこが半日以上でない等の脱水症状がある
- 嘔吐や下痢をくりかえし、ぐったりしている
- はじめてけいれんを起こした
- 顔色が悪く、あやしても笑わない
- 眠ってばかりいる(呼びかけてもすぐに眠ってしまう)
- 遊ぼうとしないで、ごろごろしている
- 激しく泣き、あやしても泣きやまないでぐずっている
- 夜も眠らず機嫌が悪い
- 呼吸の様子がおかしい(不規則、胸がぺこぺこくぼむ、鼻の穴がヒクヒクする)
ワンポイントアドバイス
家庭で対処すること
- 体温はグラフにしてみましょう!体温表(PDFファイル:454KB)
- 体温と全身状態を観察を行って下さい。
- 熱の状態と熱以外の症状をよく見ましょう。(吐いていないか、飲みは良いか・食欲があるか、息苦しさはないか、呼びかけるときちんと反応するか、機嫌はどうか、よく眠れるか等)
- 水分補給はしっかりと行ってください。(湯ざまし、麦茶、イオン飲料など)
- 嘔吐(おうと)を伴った場合は、「嘔吐(おうと)をした時」もご覧下さい。
- 汗が多く出る時は、ぬるま湯で絞ったタオルで体を拭いてあげて下さい。熱いところは氷枕、アイスノンなどで冷やし、冷たいところは布団を1枚多くするなどして保温しましょう。
注意すること
- 母乳やミルク、食事は欲しがれば与えますが無理に与えなくても大丈夫です。食事は、消化のよいおかゆやうどんなどの炭水化物を与えましょう。
- 高熱の時に、強い解熱剤(熱さまし)を使って無理に熱を下げるのは好ましくありません。