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令和2年度群馬県社会教育委員会議臨時会 開催結果について

更新日:2021年3月29日 印刷ページ表示

1 日時

 令和3年3月17日(水曜日)14時00分~15時30分

2 場所

 群馬県庁29階  第2特別会議室

3 出席者

 社会教育委員 9名
 県教育委員会 9名

4 議事

(1)社会教育関係団体への補助金について

[事務局による説明]

  • 補助金の趣旨について
  • 新規補助金の趣旨について

【A委員】
 事務局から説明があったが、委員の皆さんからの意見・質問はないか。

【B委員】
 補助金の額が示されているが、学校と団体はどのように分けられるか。

【事務局】
 制度の詳細を検討しているところだが、学校と団体は区別しないで補助の総額を示している。

【C委員】
 申請先はどこか。

【事務局】
 募集案内などがまとまり次第、社会教育団体にお示ししたい。

<補助金の承認>

(2)これからの地域づくりのあり方について

[事務局による説明]
[議長による補足説明]

  • 令和3年度からの社会教育委員会議のテーマ提案

【A委員】
 事務局から提案のあったテーマ設定でよいか。

<異議なし>

【B委員】
 若者同士だけではなく、高齢者とのつながりも大切である。テーマ案の「若者の活動を取り入れた」の「活動」のイメージが明確になるとよい。

【D委員】
 地域の祭りの担い手として若者が参加しないため、危機感を持っているという話を地区の人から聞いた。小中学生が参加できるとよいと話をした。どこの地域でも若者が生き生きと活躍する場があるとよい。

【E委員】
 以前、神奈川県に視察に行った際に、若い先生を先輩の先生が助言し、教員同士が高め合う事例があった。上からの指導だけではなく、若い人の意見をできるだけ取り上げることが大切。
 渋川市では、まちづくりに高校生が参加する機会があり、高校生が地域のことを考えるきっかけとなった。

[事務局による参考事例の紹介]

  • 若者が地域づくりに参加する事例映像の紹介

【A委員】
 委員ご自身の経験などを踏まえ、事例映像や会議のテーマについて感想や意見を伺いたい。

【F委員】
 地域の活動に参加するメンバーが偏っている。そして参加していない人が入りづらい状況がある。若者が何をきっかけに話し合いの場に出るようになったのか。

【A委員】
 「若者が来ない、参加しない」という場合、実際にはチラシをまいて終わっている。きちんと一人ひとりの目を見て声をかけ、「手を引っ張ってくる」。意図的にそういう場をつくることが大切。

【G委員】
 私は「地域の子どもは地域で育てる」という目標をもって拠点をつくり、ボランティア活動を行っている。
 地域のため、若者自身のために活動に参加しているのは、ほとんど県外の大学生である。1~2年すると就活や就職等で出ていってしまうので、若者の活動がつながらないのが残念である。でも、実態からすると仕方がない。
 地域によっては、新潟の事例ように、集落支援員といった「刺激剤」のようなものが必要。地域によって状況は違うので、地域ごとに体制を考えることが必要。そうでない場合は、学校や公民館、地域にある組織が若者を支援することが必要。個人的には町内会で若者を巻き込んでいないことに一番の課題を感じる。

【H委員】
 「地域づくりとは何か」、「若者の活動とは何か」という大きな疑問を感じている。現在、子どもや学校は多忙な状態で、まちに子どもたちが出る姿が見られなくなっている。
 また、桐生市は市民活動が盛んである。子育て世代を中心とした若者グループがまちづくりを行っている。今まで支えてきてもらった町内会等の先輩からこれから支えていくであろう若者まで、つながりや交流をどのようにつくって、まちづくりにつなげていくのかが大切だと感じている。

【I委員】
 若者が地域活動や地域政策に関わりづらい理由の一つとして、参加したいけれど入り方がわからない。若者は何か動ける場があれば動きたいと考えているのは事実である。また、発信の仕方が新聞、広報、回覧板では若者は目を通さない。情報を得るのは大体SNSなので、若者に見てもらえるような発信の仕方を考える必要がある。
 子育て世代を対象に、自然を生かし、地元の高齢者を指導者とした農業体験等、若者が興味を持ち、よいと思えるイベントを行い、高齢者と関わる機会があれば入っていきやすいと考える。

【C委員】
 ガールスカウトは地域に根差した活動を目指している。様々な地域の行事に参加している。そこで感じることは、それぞれの地域によって事情が違うため、その地域によって何がよいかを見つけるため、よく話し合う必要があるということである。
 具体的には、色々な世代の人が集まれるような会や若い人が集まるような企画を考えていくことが有効である。そして、経験者はサポート役になり、全員参加になるような方法を考えることが必要である。

【F委員】
 子ども会を卒業した中高生によるジュニアリーダーという組織があるが、親の理解が進んでいない。国や地方公共団体で理解を広げていけるよう支援をしてほしい。また、ジュニアリーダーを卒業した大学生や若者によるユースリーダーという組織もある。このような組織で活動していると地域の活動に入りやすい。こういった活動を充実させることが地域の人材確保にもつながると考える。学校の先生方にも知ってもらいたい。

【A委員】
 学校の教育だけではできない、地域ならではの身につく力という視点ではどうか。

【E委員】
 本校では各クラス2人ずつボランティア委員がおり、年間1人5回は地域の学童やお祭りなどに出る取組がある。そういう経験をした生徒は親になった時に地域を支えることができると考え、取り組んでいる。

【D委員】
 本校では「前橋版コミュニティ・スクール」の一環として、公民館主催の「のびゆくこどものつどい」において、自主企画やボランティア活動を行ったり、地域の運動会に参加したりして、地域の方たちと一緒に活動している。
 話は変わるが、新型コロナウイルス感染症の影響下で、できることを子どもたちに考えさせていくことで、子どもの自主性が高まった。慣習に囚われず、今までと違うやり方や切り口で活動を見直すと、子どもたちの力が伸ばせるかもしれないと感じた。若者の参加も同様である。

【E委員】
 地域をどのようにするかという場合、学校が主体となると難しい。教育ありきではなく、地域に対して学校がどのようにして支援するかという視点が必要。

【B委員】
 地域によってそれぞれ事情が異なる。地域によっては若い人が入りにくかったり、それぞれの生活意識が違ったりする。現在、育成会による親世代の思いを大切にした企画立案に取り組んでいるところである。子どもにとってよい内容は親世代がよくわかっている。そのために綿密な話し合いの場を持つようにした。
 この取組を他の地区でやればいいかというとそうではない。その地区にはその地区ならではのやり方が必要である。(地域づくりの)情報は欲しいが、自分達の地区のことは自分達で考えていくことの必要性を強く感じる。

【C委員】
 社会教育なので、これからの社会を担う子どもたちに学校や家庭ではできない色々な経験をさせるという視点を当てることが大切。

【A委員】
 視点は大きく2つに整理できる。1つ目は「若者を受け入れる地域側の課題、体制やあり方」、2つ目は「地域づくりに関わることでどういう力が若者に育まれるのか」という両方の視点が大事ではないか。いくつかの角度からこの課題を考えていくことができる。
 人口減少社会における地域づくりは中教審の中でも重要な課題となっている。これをきっかけとして今回のテーマ設定となっている。地域づくりの概念は広いので、若者というキーワードを加えて焦点化しようというのが事務局からの提案である。
 テーマ案「若者の活動を取り入れた」については、もう少し議論が必要。「若者とこれからの地域づくり」とテーマを仮置きさせていただき、令和3年度の社会教育委員会議は委員の皆さんと議論を深めていきたいがよろしいか。

 <異議なし>