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【平成25年8月14日付け】金井東裏遺跡に関する報道提供資料

更新日:2014年1月9日 印刷ページ表示

金井東裏遺跡出土4号人骨及び古墳の調査について

1 出土遺跡の概要

(1)遺跡名

 金井東裏(かないひがしうら)遺跡

(2)調査要因

 国道353号金井バイパス(上信自動車道)建設工事に伴う調査

(3)委託者

 中部県民局渋川土木事務所

(4)調査主体

 公益財団法人群馬県埋蔵文化財調査事業団

(5)調査期間

 平成25年4月から平成26年3月まで調査予定

2 内容

(1)4号人骨について

 甲を着た古墳人の発見された地点から北西に約30メートルの場所で確認していた4号人骨の調査を、平成25年8月1日(木曜日)から8月3日(土曜日)まで、九州大学大学院の田中良之教授の指導のもとで実施しました。その結果、頭部と右足のごく一部の骨が確認され、頭を北東方向に向けうつ伏せで倒れており、頭骨の状況などから幼児であることがわかりました。

(2)古墳の調査について

 甲を着た古墳人の発見された地点から北に約100メートルの9区で検出されていた古墳の埋葬施設が南北に2か所並んでいることがわかりました。南側の1号埋葬施設には、蓋石は見られず内部からは剣や大刀と考えられる鉄製品2点と鉄鏃が出土しました。北側の2号埋葬施設は石を長方形に積み上げ、平らな石で蓋をしたもので、内部からはガラス製と考えられる勾玉と小玉が出土しました。2か所とも骨は残っていませんでした。

3 要点

  • (1)成人男性、女性、乳児に続いて幼児も被災していたことがわかりました。
  • (2)古墳の2か所の埋葬施設は、墳頂中央に並んで造られており、当初から2人を埋葬する予定であったと考えられます。

4 公開について

調査工程上、一般公開は行いません。

4号人骨の検出状況(南西から)の写真
4号人骨の検出状況(南西から)

4号人骨頭骨(南西から)の写真
4号人骨頭骨(南西から)

古墳全景(北西から)の写真
古墳全景(北西から)

埋葬施設の全景(東から)の写真
埋葬施設の全景(東から)

1号埋葬施設の遺物出土状況(西から)の写真
1号埋葬施設の遺物出土状況(西から)

2号埋葬施設の遺物出土状況(西から)の写真
2号埋葬施設の遺物出土状況(西から)

問い合わせ先

 〒377-8555 渋川市北橘町下箱田784-2

 公益財団法人群馬県埋蔵文化財調査事業団

 電話 0279-52-2511

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