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高崎競馬場跡地利活用有識者検討委員会 第23年度第1回委員会概要

更新日:2011年12月16日 印刷ページ表示

1 日時

平成23年11月17日(木曜日) 10時30分~12時00分

2 場所

群馬県庁 審議会室

3 出席者

(1)委員

(座長) 大宮 登  高崎経済大学副学長
    亀田 慎也  社団法人高崎青年会議所顧問
    小竹 裕人  群馬大学社会情報学部准教授
    土屋 和子  パリッシュ出版株式会社代表取締役社長
    湯沢 昭 前橋工科大学工学部教授
    横島 庄治  NPO法人環境システム研究会理事長

(2)群馬県・高崎市

  • 県:池本副知事、細野企画部長、津久井企画部地域政策課長、総務部管財課、安藤農政部農政課長、高橋西部県民局西部行政事務所長
  • 市:松本副市長、谷川市長公室企画調整課長、野口農政部農林課長

4 議事内容

  1. 「高崎競馬場跡地への機能導入可能性調査」について
  2. 高崎競馬場跡地利活用について

配付資料

5 議事概要

 利活用方針を検討する上での考慮点、基本的な考え方を説明し、これらを踏まえ議論を進めていくことについて、全出席委員の了承を得た。また、前回の有識者検討委員会からの環境の変化(東日本大震災の影響等)も踏まえて、今後の利活用検討を進めていくことが確認された。

6 主な説明事項(事務局)

  • 有識者検討委員会の意見等に基づき、導入機能可能性調査を実施。同調査で検討対象とした5つの機能に、東日本大震災以降の社会的な情勢変化への対応として、バックアップ施設を導入機能候補に加えて利活用方針を検討する。
  • 利活用方針を検討する上での考慮点、基本的な考え方(資料2:1~2ページ)を説明。
  • 導入機能については、交流人口の増加や経済波及効果を考慮する。
  • 運営収支の安定から考え、場外馬券発売所との共存を検討する。
  • 県民アンケート調査や地元住民から要望のある緑地を検討する。
  • 厳しい財政状況を踏まえ、民間活力の最大限の活用を検討する。
  • 公有地と民有地が混在しており、土地所有権の整理を検討する。

7 主な意見(有識者検討委員)

  • 前回の検討委員会からの最大の変化は東日本大震災の影響であるが、第2の変化は、高崎市が高崎駅東口に、都市集客施設整備の具体的な開発計画を明示したことである。高崎市が再開発しようとしている地域の東北面と、競馬場跡地の境界線は道路1本しか離れていない。つまり一体の土地である。もし県は県で国際会場、市は市で国内会議場を造るとなると、それをどこに置くかによって、一体になったり、バラバラになったり、極めて決定的な都市計画のミスを生じかねない。故に、これを避けてこの検討委員会の跡地利用の論議というのは通るべきではないし、行政間の整合性を求めていく必要がある。
  • 利用する側から見た時に、施設が県営か市営かは問題ではなく、使い勝手がいいかどうかの議論だけである。そういう意味では、高崎市の事情で時間的な観点から早くに計画、あるいは早期の事業実施が必要ということであれば、そのことを前提として、跡地の活用というものを考えていく必要がある。少なくとも一番危惧されるのは、同じ内容で、規模だけが違うものを2つ造ることである。そういう観点では、今回県が示した6つの計画案の中では、展示施設やコンベンション関連施設というのは、経済効果の観点、あるいは維持管理費用の面から考えた時には、有益な計画であると考えられる。一方、市でも同じようなことを考えているとすれば、県としてもそれを補完するような形で計画を作っていかないと二重投資になってしまう。また、道路1本挟んで隣接をしているということが、もしそのまま進むと、使い勝手が非常に悪くなってしまうであろうから都市計画道路の変更等も含めて競馬場跡地との土地利用の一体化というものを念頭に置く必要性がある。
  • 跡地の利活用については、県総合計画「はばたけ群馬プラン」との整合性をきちんと取る必要がある。管理費を見ると、すべての施設で収支が赤字である。基本的に収支が立たないものをあえて造る必要があるのかという議論も必要ではないか。仮に今は収支が赤字であっても、10年後、それを造ることによって、きちんと人が育って、そして街が育って、それを回収できるようになっていくということであれば良いと思う。そういうことも含めて考える必要がある。
  • 跡地はかつては砂塵が舞って、塀がなければ周辺住民の生活環境が乱されたというが、最近調べてみると、簡易舗装になって砂塵の舞い上がりがないという。しかも跡地は、周辺の防災拠点として緊急避難地になっているが、塀があって鍵がかかっている緊急避難地は成立しないのではないか。ニューヨークのセントラルパークは、フェンスは全部網で中が見えるようなっている。しかし、安全上の措置として時間になれば施錠している。例えば、競馬場跡地の塀も100メートルだけ網フェンスにしてみるなど、開かれた空間にするための環境整備を進めてはどうか。
  • 機能導入可能性調査においては、建設費について全て公費で負担するという前提で書かれているが、PFI等の事業手法を使えば、公費負担をある程度縮減する可能性もある。公共施設は造ってしまえば、使わざるを得ないという悲しい面がある。施設の適正な規模を総合的に検討する必要がある。できれば後々の世代に負担は残さない手法を検討すべきである。

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