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高崎競馬場跡地利活用有識者検討委員会 第6回委員会概要

更新日:2011年3月1日 印刷ページ表示

1 日時

平成22年3月26日(金曜日)16時00分~17時30分

2 場所

群馬県庁昭和庁舎 正庁の間

3 出席者

(1)委員

(座長)大宮 登 高崎経済大学副学長

 亀田 慎也 社団法人高崎成年会議所顧問

 小竹 裕人 群馬大学社会情報学部准教授

 潜道 文子 高崎大学経済学部教授

 湯沢 昭 前橋工科大学工学部教授

 横島 庄治 NPO法人環境システム研究会理事長

(2)群馬県・高崎市

  • 県:稲山副知事、細野企画部長、中野企画部地域政策課長、江口財政課長、総務部管財課、農政部農政課、県土整備部都市計画課、西部県民局西部行政事務所、
  • 市:木部副市長、小川副市長、曽根市長公室長、白石市長公室企画調整課長、金井財務部財政課長、小林都市整備部都市計画課長、農政部農林課

4 議事概要

(1)検討委員会とりまとめ(案)について

 とりまとめ(案)の内容ついて意見交換を行った。今回の意見を踏まえて、座長と事務局で再構成し、各委員に確認していただいたものを成案とすることとされた。

主な意見

 とりとまめ案は、検討の結果としては、県民に対する答えが若干薄い印象である。競馬場跡地は閉鎖的で情報公開が極めて遅れている。その問題の一つは、塀に囲まれて中が見えない。塀を取り払おうというのが具体的な提案だが、お金がかかる。しかし、閉鎖的な空間として放置したままでは、周囲の景観そのものが閉鎖的で情報非公開性を助長している気がしてならない。

もう一点は、賃貸収入約2.5億円のうち県・市の収入1.4億円は一般会計に入れているが、例えば、塀を撤去し、公園にして市民に提供することに使うなど、目的的に使って県民に情報公開することで跡地の位置付けを整理する方法もあるのではないか。ファンド(基金)を積み立てる方法も良いと思う。今の賃貸収入を将来の良き使い方のために積み立てることは非常に意味のあるファンドになると思う。せない結論が大きいために出せる結論まで逃がしてこの委員会を閉じることは不満であり、もう少し前に出たらどうかと思う。

 検討委員会の中では、公有地化の可能性を一歩踏み出すべきという意見はかなり強く出ていた。これを個別意見で処理してよいのか、基本的な考え方の中に踏み込んで取り上げたほうがよいのか。私の感覚では、その意見は相当強く、6回の中で一歩でも進んだという感覚であれば、強く打ち出した方がよいと思う。

 論点5「土地の整理について」の必要な取組に、利用目的が定まらないと適当な手法を見出すことができないとあるが、今の時点でコンベンションを造ろうとかという議論はできないだろうが、できないからというと利用用途が決まらないから先に進みませんと、また堂々巡りになってしまう。やはり賃貸収入を一般財源から特定財源にするとか、土地の整理をしていこうとか、塀を取り払って暫定的な活用をしていこうとか、一歩先へ出ることが必要だと思う。

塀は非常に閉鎖的な印象を与え、我々もこのような機会がなければ中に入ることもまずない。まして特定の人達が利用している状況を県民から見ると、あの空間そのものが異質であり、跡地をオープンに使えるようにしていくことは、少なくともこの検討委員会で結論が出せるのではないか。

 県民・市民に使ってもらう中で色々な意見が出てくるだろうし、地域に対するアピールにもなると思うので、少しオープンに、塀を開けられればすごく素敵な空間になると思うので、是非それは強く打ち出してほしいと思う。

議論を重ねたものを次に渡すために少しこの6回の中のプラスを出したいという思いもある。そうだとすると、今回の議論としては、課題4「将来の利用に向けた条件整備の促進」のところをずっと議論してきたので、土地の公有地化や市民に開かれた環境整備など書いてあるが、内容が薄い。県民の8割が競馬場を知らない状況はまずい、跡地をオープンにして県民が親しむような形にすべきという議論が大分あったので、課題4を課題1にして、もう少し表現も変えるなど工夫したほうがよいと思う。

 検討してきたことを載せるのであればこの案でよいが、最終的には、この報告書を見て県民・市民から意見が沸き上がってくるのを期待するのであれば、もう少し情報提供をしたほうがよいと思う。例えば、まず県と市の将来構想や地域の競争戦略を示すことが大事で、それに沿って考えたときに、コンベンションとか文化ホールといったもののどれが適するのかを人々が自分達で考える。私も福島のコンベンションセンターを視察したが、高崎より立地が不便だと思うが稼働率が高く、(高崎に)コンベンションがあったら良いと積極的な気持ちを抱いたので、もう少し導入機能を考える背景にあるものや我々が分析した結果を盛り込むこともあり得ると思う。また、競馬場の経緯についても知ってもらった上で、これだけの土地があって音楽の街ということで進めたいということであればどういう案があるのか、その整理についても示してもらえるとよいと思う。

 よくまとめてもらったものと理解している。塀を撤去することについても賛否両論あるという話があったが、公共問題は、それぞれ意見は必ずしも合致しないものであり、市民の合意形成がこれから重要になってくるので、例えば、「今後の課題」の課題2のところで、塀を取るか取らないかアジェンダ(議題)があったときに市民とワークショップをやりながら取り組んでいくとか、もう少し一歩踏み込んで書いてもらえるとよいと思う。

 将来何かに利用したいというのはあると思うが、利用するために絶対避けて通れない、利用の方法がどう変わろうがやらなければならないことがあり、少なくとも土地の一本化や組織化は来年度以降やっていかなくてはならないと思う。今の時点でやるべきこと、その延長上で可能なものというように、時間軸と重要性を分けながら議論していく必要がある。どういう形で利用するにしてもやるべきことはやっておく、それが一歩先に進むことになると思う。

 見出しが足りないのではないか。「当面の対応」という見出しがあると訴える力はある。お金と時間もかかるという前提ではあるが、この点だけはできるではないかということを県民にアピールすることがよいと思う。県と市が立ち上がって競馬場跡地という一番苦しい政策項目に手をつけたことの意味があり、検討委員会の成果として、何か県民・市民に訴えた上で大きな課題もあるといわないと甲斐がない。当面できることはこうだとアピールした上で、これからの課題、問題点を検討する。それ以外の検討材料は十分できているので、見出しをひとつ付けることで後に花が咲くのではないか。

 「今後の課題」の後に、例えば、”おわりに”を置き、当面の課題に向けてというサブタイトルをつけて、現状はこうだが一つ一つやれることは是非やっていきたいということで、県民・市民皆んなで考えていく環境をつくるということと、できれば土地の集約に向けて組織化等の方法を具体的に来年度以降検討していくということ。この二つのことを今回の委員会として決めることにより、来年度の作業につながっていくと思う。

 論点4〈場外馬券発売所の取扱いについて〉の今後の取り扱いの二番目の○(マル)を論点3〈土地の整理について〉に入れたほうがよいのかどうかも、あわせて検討したいと思う。

 論点4の表[JRAとNRSの利用状況のうち、今後の希望]のところで、タイトルが平成20年度実績とあって、平成20年度のJRAとNRSの意見ととれなくもない。多分、直近の平成21年の回答だと思うので、表現を少し工夫してほしい。

(2)平成22年度の取組計画について

 事務局から平成22年度の取組について説明を行うとともに、本検討委員会を1年延長し、22年度も2回程度開催することを提案し、了解を得た。

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