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【9月】グリーンな栽培体系への転換サポート 直進アシストトラクタを活用した新型三兼ライムソワーの実演会並びに実証試験の開催
館林地区農業指導センターは、令和5年8月25日に直進アシストトラクタを活用した新型三兼ライムソワーの実演会並びに実証試験を行い、施肥・畝立作業の効率化と化学肥料使用量低減及び作業負担削減の効果について検証を行いました。
1 ねらいと背景
邑楽館林地域は、加工業務用キャベツ栽培が盛んであり、農業生産法人による大規模化が進んでいます。しかし、今後の持続的な発展には、機械化によるさらなる作業効率の向上、肥料高騰等に対する生産コストの削減が求められています。
そこで、本県が開発した「新型三兼ライムソワー」を使用して(1)溝切、畝立、施肥を同時に行うことでキャベツ作業工程の削減による作業効率化、(2)2段局所施肥による化学肥料使用量低減及び追肥作業の省略、さらに、(3)直進アシスト機能を搭載したトラクターを活用して高速度でまっすぐ畝立てを行うことでの作業負担削減効果について検証を行いました。
2 取り組み成果
令和5年8月25日、明和町のキャベツほ場にて直進アシストトラクタを活用した新型三兼ライムソワーの実演会並びに実証試験を開催しました。当日は生産者、農機メーカー、JA全農ぐんま及びJA、町、県関係者の総勢37名が集まりました。
まず、指導センターから機械の実証に至った経緯を、農機メーカーからは新型三兼ライムソワーついて説明しました。
つぎに、実演において同一ほ場に試験区と慣行区を設け、作業時間、畝立ての形状確認などを行いました。土壌は乾燥していましたが、まっすぐ綺麗に畝を立てることができました。関係者から明らかな作業スピードの差に一驚する反応が見られ、作業の効率化を実感することができました。
3 今後の方向
引き続き、生育及び収量調査や費用対効果の検証を行い、産地戦略と栽培マニュアル作成に向けて取り組んでいきます。
実証試験の様子