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令和5年度群馬県農業技術センター研究成果発表会

更新日:2024年3月28日 印刷ページ表示

 農業技術センターの最新研究成果を4年振りに対面で、令和6年2月7日(水曜日)13時30分~16時00分に群馬県庁291会議室で発表しました。

研究成果発表会課題一覧

1 ブドウ「シャインマスカット」の糖度予測法およびウェブアプリの開発

 「シャインマスカット」の糖度予測法と生産者が収穫日を予測できるアプリを開発した。満開日と満開55~65日後の糖度および測定日を入力すると糖度が18%に達する日を予測でき、その後の栽培管理の見直しに活用できる。

2 キャベツによる乳酸発酵漬物(ザワークラウト)の開発

 夏秋キャベツの生産が盛んな本県では、更なるキャベツ加工品として「ザワークラウト」が希望されている。乳酸発酵漬物であるザワークラウトは、乳酸菌スターターを添加することで良好な品質が維持でき、発酵3日目の揚水を利用すれば連続製造することができる。

3 コンニャク産地におけるほ場環境のモニタリングデータに基づく管理作業支援技術の開発

 渋川市、安中市と東吾妻町のコンニャク栽培ほ場に気象データセンサーを設置し、降雨と土壌水分の関係を調査したところ、降り止んでから土壌水分が3時間変化しなくなるまでの時間に地域ごとに一定の傾向があることが分かった。この時間を指標として、機械作業における作業可否判断の有効性を検討した。

4 ドローンを活用したコンニャクほ場のセンシングおよびデータの活用について

 現状のコンニャクの大規模経営体は、分散した多数の圃場を栽培管理する必要があり、病害対策が増々厳しくなっている。そこで、ドローンを用いてほ場ごとに病害の発生をモニタリング・可視化する手法を開発したので報告する。併せて、センシング技術を活用したコンニャク病害対策の事例を紹介する。

5 促成イチゴにおけるアザミウマ類の発生実態調査と薬剤感受性検定について

 促成イチゴでは春先以降にアザミウマ類の発生が増加し、果実被害が発生することが問題となっている。そこで、群馬県内の促成イチゴほ場のアザミウマ類の発生消長と時期別の種構成、果実被害の実態、ほ場で採取したアザミウマの各種薬剤に対する殺虫効果を明らかにしたので報告する。

6 イチMcp処理によるリンゴ「ぐんま名月」の品質保持効果

 群馬県県育成リンゴ品種「ぐんま名月」では、東南アジアの春節を狙った輸出をする動きがある。そこで鮮度保持剤「イチMcpくん蒸剤」の処理効果を検討した。収穫始期(満開後180日)に処理後、冷蔵庫で貯蔵することで、収穫後120日程度の期間、果実品質を維持できる。

7 夏期の高温に対応した水稲の品種とその安定栽培法について

 これまで夏期の高温に対応した水稲品種の選定や品種に適した安定栽培技術について研究を進めてきた。高温に強い特性を有する「いなほっこり」及び「にじのきらめき」について、群馬県平坦地域における栽培法と令和5年の夏季高温の状況を合わせて紹介する。

8 群馬県におけるミツユビナミハダニに対する各種薬剤の殺虫・殺卵効果

 群馬県伊勢崎市の施設ナスほ場から採取したミツユビナミハダニに対して、ナスに登録のある薬剤33剤について殺虫および殺卵効果を評価した。その結果、17剤が本種の防除に有効であることが示唆された。