ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
現在地 トップページ > 組織からさがす > 環境森林部 > 自然環境課 > 令和5年度第2回群馬県自然環境保全審議会自然環境部会 議事録

本文

令和5年度第2回群馬県自然環境保全審議会自然環境部会 議事録

更新日:2024年2月26日 印刷ページ表示

1 開催日時

令和6年2月6日(火曜日)午後2時00分~午後3時15分

2 場所

ぐんま男女共同参画センター 中研修室

3 出席者

委員8名(定足数7名)
事務局(県):環境森林部自然環境課長ほか

4 会議

1 開会

2 議事

第1号議案:群馬県カワウ適正管理計画(第二種特定鳥獣管理計画・第三期計画)の策定について

事務局から、議案内容について説明した。
質疑応答の後、全委員から異議がなかったことから、異議がないものとして知事に答申することとされた。

【質疑応答要旨】

【委員】
カワウの寿命はどれくらいか。また、ひとつがいの産卵数はどれくらいか。

【事務局】
他県の資料に平均寿命3~4年で、10年以上生きる個体もいるとの記載があるが、はっきりとしたデータはない。産卵数については、ひとつがいで一度に3~6個(平均4個)産卵するという資料がある。

【委員】
毎年、繁殖するのか。

【事務局】
孵化してから2~3年で繁殖開始する。毎年、春~夏が繁殖時期である。ドライアイス投入により卵が孵化できないと、同じ年に繁殖をやり直す事例も確認されている。

【委員】
1930年代、千葉県の大巌寺には約7万羽のカワウが生息していたとされている。1960年代に入ると水質汚染や餌場の減少が原因で生息数が減少するとともに、生息域を移していったと考えられている。群馬県内で初めてカワウが確認されたのは1991年以降。このように広範囲に移動する鳥なので、群馬県内だけの対策ではなく、より広域的な視点で対策を考える必要がある。

【委員】
平均営巣数は減少傾向にあるにもかかわらず、個体数が減らないのはなぜか。

【委員】
カワウの営巣地は木の枝と枝の間にあり、目視では確認しきれないものがあるため、営巣数と個体数のデータが比例していない可能性がある。

【事務局】
調査を実施していない時期にも営巣していると考えられるため。

【委員】
カワウは狩猟鳥獣になっているが、銃の使用可能区域が限られていることや、撃ち落とした個体を水中から回収するのが困難なことから、銃器による捕獲は難しい。そうした中で、費用対効果を含め、どの対策を重点的に進めていくか明確にしないと目標達成は難しいのではないか。

【事務局】
現時点で最も効果的な対策はドライアイス投入とされている。これまで以上にドライアイス投入による効果を高めるため、営巣地の周辺の枝切りを行うことを検討している。

【委員】
他県事例を参考に、より効果が高いものを導入していってはどうか。

【事務局】
現時点ではドライアイス投入が最も効果的とされているが、引き続き情報収集していきたい。

【委員】
本計画の目標である個体数は多いのか、少ないのか。目標達成後の個体の数で遺伝的多様性は守られるのか。

【事務局】
滋賀県には約2万羽生息しており、それと比べると群馬県の個体数は多くない。遺伝的多様性についてはっきりとした調査結果等はないが、全国的に生息し、移動する鳥なので、地域個体群にはならないと考えている。

【委員】
カワウ捕獲対策についての普及啓発がこれまでの計画では不足していると感じた。次期計画においては、普及啓発についてもしっかり取り組んでもらいたい。

【委員】
これだけ多くのデータが揃っていれば、もっと深く考察できると思うので、データをより活用して、対策につなげてもらいたい。

自然環境保全審議会へ戻る