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第4期群馬県医療費適正化計画について
1 計画の趣旨
医療費適正化計画は、高齢者の医療の確保に関する法律に基づき、高齢期における適切な医療の確保を図る観点から、医療費適正化を総合的かつ計画的に推進するために策定しているものです。
急速な高齢化の進展に伴い、医療費の多くを占める高齢者医療費の増大が見込まれることを踏まえ、高齢期に至る前の早い段階から、健康の保持に関する予防的な取組や医療の効率的な提供に向けた取組を行っていくことにより、医療費が過度に増大しないようにしていくことを目指します。
2 計画の位置づけ
この計画は、高齢者の医療の確保に関する法律第9条第1項の規定に基づき、厚生労働大臣が定める「医療費適正化に関する施策についての基本的な方針」に即して、県が策定する計画です。
3 計画の概要
計画の期間
2024(令和6)年度から2029(令和11)年度まで(6年間)
計画の基本理念
- 今後の県民の健康と医療のあり方を展望し、県民の生活の質を確保・向上する形で、良質かつ適切な医療の効率的な提供を目指すものとします。
- 医療・介護の提供体制を支える医療保険制度・介護保険制度の持続可能性を高めていくため、限りある地域の社会資源を効果的かつ効率的に活用し、医療費適正化を図っていくものとします。
施策の2つの柱
県民の健康の保持の推進
県民一人ひとりが、生涯を通じて、心身ともに健康で質の高い生活を送ることができるよう、健康寿命の延伸に向けた取組を推進するほか、各医療保険者が実施する特定健康診査及び特定保健指導の推進、喫煙による健康被害を回避する取組などを通じて、生活習慣病の発症予防、早期発見及び重症化予防を推進します。
また、後期高齢者医療広域連合と市町村による、高齢者の保健事業と介護予防の一体的な実施を推進します。
医療の効率的な提供の推進
県民一人ひとりが良質かつ適切な医療を効率的に受けることができるように、医療機関の役割分担・連携により、地域において必要な医療を適切な場所で切れ目なく提供される体制の確立を図ります。
また、重度の要介護状態となっても住み慣れた地域で自分らしい暮らしを人生の最期まで続けることができるよう、医療・介護・住まい・介護予防・生活支援の5つのサービスが切れ目なく提供される地域包括ケアシステムを構築し、推進していきます。
さらに、後発医薬品及びバイオ後続品の使用促進、医薬品の適正使用の推進並びに医療資源の効果的かつ効率的な活用の推進を図り、過度に医療費が増大しないよう取り組みます。
計画期間における医療費の見込み
- 2019(令和元)年度(基準年度):6,392億円
- 2029(令和11)年度
現状のまま推移した場合:7,378億円
計画に掲げる目標を達成した場合:7,339億円 - 医療費適正化効果:39億円(増加分の4.0%)
4 計画のダウンロード
本県では、「第4期群馬県医療費適正化計画」を「第9次群馬県保健医療計画」と一体的に策定しています。
第9次群馬県保健医療計画 ※医療費適正化計画は第10章(467~510ページ)
5 群馬県医療費適正化計画に係る懇談会
この計画の策定に当たっては、学識経験者、保健医療関係者、保険者及び被保険者の代表等で構成される「群馬県医療費適正化に係る懇談会」を開催し、幅広い関係者の意見を反映させています。
委員名簿
任期:2023(令和5)年10月30日~2026(令和8)年10月29日
2024(令和6)年11月現在 ※敬称略
番号 | 氏名 | 団体名・職名 | 摘要 |
---|---|---|---|
1 | 川原 武男 | 社会福祉法人群馬県社会福祉協議会 会長 | 会長 |
2 | 浜崎 景 | 群馬大学大学院医学系研究科 教授 | |
3 | 須藤 英仁 | 公益社団法人群馬県医師会 会長 | 副会長 |
4 | 村山 利之 | 公益社団法人群馬県歯科医師会 会長 | |
5 | 田尻 耕太郎 | 一般社団法人群馬県薬剤師会 会長 | |
6 | 神山 智子 | 公益社団法人群馬県看護協会 会長 | |
7 | 西松 輝高 | 一般社団法人群馬県病院協会 会長 | |
8 | 小林 和好 | 健康保険組合連合会群馬連合会 常任理事(事務局長) | |
9 | 岡田 芳久 | 全国健康保険協会群馬支部 支部長 | |
10 | 堀越 正勝 | 群馬県国民健康保険団体連合会 常務理事 | |
11 | 佐藤 英夫 | 日本労働組合総連合会群馬県連合会 会長 | |
12 | 大塚 英俊 | 太田市健康医療部参事 | |
13 | 黒岩 孝義 | 嬬恋村健康福祉課長 |