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県庁~前橋駅クリエイティブシティ構想
概要
前橋市中心市街地の現状と課題
群馬県前橋市の中心市街地は、社会経済状況の変化とともに、人通りが疎らで閑散としているなど、賑わいの少ない状況となっています。
この現状を改善するため、前橋市は文化芸術交流の促進、職住近接性の向上、経済活力の強化、デザイン力を高めることを基本方針とし、官民連携による持続可能なまちづくりを推進しています。
特に、日本のまちづくりでは行政主導が多い中、民間主導の活動によって、老舗旅館のリノベーションやクリエイティブな拠点の建設、小河川の改修による賑わい空間の創出など、中心市街地は徐々に元気を取り戻してきました。
しかしながら、県庁から前橋駅に至るメインストリートは人通りが少ない、賑わいに欠ける、変則五差路となっている本町二丁目交差点が通行者にとって利用しづらいなどの課題が残ったままです。
また、このメインストリートでは、自動運転レベル4 に向けた取り組みが進行中であり、県内では新たなモビリティサービス「 GunMaaS 」がスタートするなど、交通環境の変化にも対応していく必要があります。
県庁~前橋駅クリエイティブシティ構想の目指す姿
前橋市中心市街地の課題を踏まえると、今後、これらの課題に個々に対処すると、統一感が失われ、魅力に欠ける街並みが形成される可能性があるため、未来を指向するデザインコンセプトの策定が重要です。
このため、現在進行中の民間主導の中心市街地活性化の取組を活かし、これを、行政の力強い後押しによって、さらに強化することを目的として、新たな構想デザインを策定します。
この構想デザインでは、メインストリートを公共交通と人中心のウォーカブルな道路空間に変貌させ、賑わいとふれあいを創出し、将来に向けて住民や訪問者が夢や希望を抱き続けることができるよう、群馬県らしい独自の価値を創造することを目指します。