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【3月】データ駆動型営農指導実践モデル事業 第3回ワークショップの開催
和6年3月6日発
東部農業事務所 館林地区農業指導センター
群馬県では、データ駆動で自走する産地の育成を目指して、令和4年10月から「データ駆動型営農指導実践モデル事業」に取り組んでいます。令和6年3月5日に、本事業最後となる第3回ワークショップを開催し、これまでのデータ分析結果の共有と、今後の活用方法について検討を行いました。
1 ねらいと背景
昨今、県の主力品目であるキュウリにおいても、生産者の減少や高齢化に伴う生産量の減少が問題となっています。打開策として、データ活用による技術革新が注目されていますが、関係機関・生産者ともにデータ利用のノウハウが不足しているのが現状です。
そこで、生産者および関係者のデータリテラシー向上と、データ駆動型農業の実践モデルの作成のために、JA邑楽館林管内のキュウリ生産者5名および、JA邑楽館林、群馬県を対象とした(株)テラスマイルによる営農コンサルを委託しました。
2 取り組み内容
令和6年3月5日に、農業技術センター東部地域研究センターにおいて、第3回ワークショップを開催したところ、計15名(ワークショップ参加8名、オブザーバー7名)が参加しました。昨年2月からの1年分の生産量や作業時間データをもとに、各モデル生産者が自身の栽培や経営の課題について振り返りを行いました。
うち2名の生産者については、収集したデータをもとに個々の経営状況に応じた将来のシミュレーションを作成し、Ws内で共有・検討を行いました。
各生産者からは「日々の栽培記録が習慣化した」、「経営判断の材料としてデータを活かせた」といった意見があり、本事業をきっかけにして、産地におけるデータ活用推進を図ることができました。
ワークショップの様子
3 今後の方向
本事業は令和6年3月で終了となるため、成果物を取りまとめて産地にフィードバックを図っていきます。