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群馬県教育ビジョンに係る地域別懇談会を行いました

更新日:2024年7月5日 印刷ページ表示

 6月25日に高崎合同庁舎において、群馬県教育ビジョンに係る地域別懇談会を行いました。県教育委員会からは平田教育長、栗本教育次長に、学校からは各郡市校長会長の12名の校長先生にご参加いただきました。

 まず、平田教育長から、「群馬県教育ビジョン」に込めた思いについて講話がありました。人は誰しも「エージェンシー(よりよく生きたい、社会の役に立ちたいといった思い、自ら伸びゆく力、成長する力)」をもっており、成功体験や他者に認められることによりそれは高められていくということや、予測不可能な社会が加速する現代にあって、自分で考え、自分で決めて、動き出す力を身につけることの必要性などについて話がありました。

 栗本教育次長からは、「エージェンシーを発揮する自律した学習者の育成に向けて」という講話がありました。そのポイントとして、(1)教職員の共通理解のために、校長先生にビジョンの意義を語ってほしいこと、(2)学校行事の一部を子供に任せてみる、授業展開を工夫するなど、エージェンシーを発揮する場が必要であること、(3)これまで子供たちの管理のために続けてきた業務を見直し、先生方の働きがいを大切にした働き方改革を同時に進めてほしい、といった3点について話がありました。

 後半の意見交換では、目指す児童生徒の姿、エージェンシーの発揮のための取組、工夫や課題などについて、校長先生方から以下のような意見を出していただきました。

  • 教育目標の中の目指す子供の姿=エージェンーを発揮している姿ととらえて、教育活動を進めている。
  • リーフレットには新しい言葉が載っているが、今まで大切にしてきたことと変わらない。群馬県全体で取り組むべきことを再確認できた。先生方には生徒に任せる場面を少しでも取り入れてもらいたいと伝えている。
  • 目指す生徒像を。生徒とともに話し合った。群馬県教育ビジョンの理念に沿って自信をもって取り組めている。
  • 人前で発表することを不得意とする生徒が多い実態があるので、目標や夢を語れる(エージェンシーを発揮している)姿の具現化を目指したい。
  • 「自分から学び続けられる力」を大切にしているので、その考えに合った自由進度学習を進めている。以前よりもわからないことを自分から質問できる子供が多くなった。
  • 校則について生徒会を中心に話し合う機会を設けている。実態を考慮して段階的に進めていきたいと考えている。
  • 児童会で「いじめ防止」について映像を作成し、全校で考える活動を行った。子供たちがエージェンシーを発揮していると感じた。総合的な学習の時間の見直しも図っていきたい。
  • 人前で話すことが苦手な子供が、「僕はあいさつが苦手だと伝えてほしいな」と自己表現できた。その子なりにエージェンシーを発揮している姿だと感じた。
  • 昨年度から町の3校合同の宿泊体験(5年生)を実施している。昨年度は教師主導で行ったが、今年度からは子供たちの考えを生かした活動にしていきたい。
  • 生徒会が選挙の際に公約としていた文化祭を実現できるよう検討している。生徒と教師の間で、文化祭の内容にずれがあるが、それをすり合わせる場面で生徒がエージェンシーを発揮してほしいと考えている。

各学校で、自校の目指す児童生徒像の実現に向けて、組織的に教育活動に取り組んでいます。その取組は、確実に子供たちのエージェンシーの発揮につながると思います。西部管内の各学校で、「子供たちにちょっと任せてみる」取組が広がっていくことを期待しています。

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