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【3月】高品質種子生産に向けた支援の実施
玉村採種部会において、役員会での情報共有や種子栽培講習会を実施し、今年度の生産実績の振り返り、次年度に向けての栽培指導を行いました。
1 ねらいと背景
佐波伊勢崎管内では、令和5年産水稲種子約110トン、同麦種子約237トンを出荷しており、県内米麦種子生産量の約41%を占めています。現在、玉村地区では水稲種子約34ヘクタールを25名、麦種子約79ヘクタールを28名で生産しており、県内最大の種子場となっています。
しかし、近年、水稲採種ほ場周辺において、イネばか苗病の発生が増加傾向となっています。採種ほの周辺100メートル以内に発生がある場合、ほ場審査時に不合格となる恐れがあるため、課題となっています。そこで、採種部会役員会において情報共有を行うとともに、種子栽培講習会を実施し、病害虫防除の徹底について周知を図りました。
2 取り組み内容
(1)採種部会役員会でのばか苗病情報共有
1月26日に玉村採種部会役員会において、採種ほ周辺でのばか苗病発生状況について情報共有を行いました。また、指導センターで令和5年産水稲種子等の作付けマップを作成し、来年度の作付け計画の参考とするとともに、将来的な栽培地域の区分け等について話し合いを行いました。
(2)種子栽培講習会の実施
2月9日に玉村採種部会員を対象とした水稲・麦種子栽培講習会を開催し、17名が出席しました。今年産の生産実績の振り返りと、麦種子では、今後の雑草管理や赤かび病防除、水稲種子では育苗管理について重点的に説明を行いました。また、メーカーから新規の除草剤について紹介がありました。ここでも、ばか苗病発生状況について情報共有を行い、採種ほ周辺で発生が見られた際の抜き取りの協力等、呼びかけを行いました。
役員会の様子
栽培講習会の様子
3 今後の方向
現在、玉村種子センター敷地内に、群馬県全域を対象とする広域種子センターの建設が開始されており、R7年産麦種子から稼働する予定です。
引き続き、佐波伊勢崎地域が県内を牽引する種子場として維持・発展できるよう担い手、栽培技術等の課題に対して支援を行っていきます。