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【4月】「ゆめかおり」現地栽培講習会を開催 ~令和6年産から水田での本格栽培がスタート~
令和6年産から水田での本格的な栽培が開始した、パン・中華麺用小麦「ゆめかおり」の高品質安定生産に向け、現地栽培講習会を開催しました。
1 ねらいと背景
JA佐波伊勢崎管内では、パン・中華麺用小麦「ゆめかおり」が100ヘクタール以上作付けされています。「ゆめかおり」は高いタンパク質含有量が求められるため、タンパク質の上がりやすい畑での栽培が基本とされていました。しかし、実需者からの要望が高く、栽培面積を拡大する必要があったため、令和6年産から水田での本格的な栽培が開始されることとなりました。水田では、畑よりもタンパク質含有量が上がりにくい等の課題があるため、現地栽培講習会を開催し、高品質な「ゆめかおり」生産に向けて指導を行いました。
2 取り組み内容
4月3日に伊勢崎、玉村の2ほ場で現地栽培講習会を開催し、のべ42名の生産者が出席しました。講習会では、現地ほ場の耕種概要を確認しながら、実需者の求めるタンパク質含有量を確保するため、出穂後の追肥について説明を行いました。
省力化できる取り組みとして、赤かび病防除の際に、尿素を溶かして葉面散布を行う方法を紹介しました。生産者からは「良いものを作るために取り組みたい」との声も聞かれ、栽培への意欲を感じました。
また、昨年度、他県において基準値を超えるかび毒が検出され、小麦や製品が回収・出荷停止となる事案が発生したことから、適期の赤かび病防除を呼びかけました。
3 今後の方向
引き続き、「ゆめかおり」の高品質安定生産および栽培面積の拡大に向け、関係機関と連携して支援を行っていきます。
伊勢崎ほ場の様子
玉村ほ場の様子