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大切な赤ちゃんの肌のために~毎日できるスキンケア~
乳幼児のスキンケア(湿疹対策)の重要性を呼びかけるため、群馬県と「健康づくり推進連携協定」を締結している大塚製薬株式会社と協力し、啓発資材「大切な赤ちゃんの肌のために~毎日できるスキンケア~」を作成いたしました。是非、赤ちゃんのスキンケア等にお役立て下さい。
大切な赤ちゃんの肌のために~毎日できるスキンケア~ (PDF:2.1MB)
For your preciousbaby's skin(英語版乳幼児の湿疹対策啓発冊子) (PDF:2.06MB)
※画面右上の言語切替から、英語以外の言語でもご覧いただけます。
※このパンフレットは、著作権法に基づきコピー等を禁じています。商用目的のダウンロードや無断転用等は固く禁じます。
印刷・ダウンロードは、御家庭等での個人使用目的のみとさせていただきます。
大切な赤ちゃんの肌のために~毎日できるスキンケア~
【監修】
群馬大学医学部附属病院 小児科 教授 滝沢 琢己 先生
いまいずみ小児科 院長 今泉 友一 先生
赤ちゃんの肌にはどんな特徴があるの?
- 赤ちゃんの肌は薄く、とてもデリケートです。肌をこすると肌のバリアが壊れます。
- 荒れた肌からは、アレルゲン(アレルギーの原因物質)が入りやすくなります。
- アレルゲンで炎症が起き、かゆみが強くなり、さらに肌が荒れる悪循環になります。
【かゆみの悪循環】
アレルギーマーチってなに?
- 肌荒れは、アレルギーの発症に関係するといわれています。
- 下の図のように、肌荒れからアトピー性皮ふ炎や食物アレルギーを発症し、他のアレルギーも次々と発症することを、アレルギーマーチといいます。
- すべての方がこのような経過をたどるわけではありませんが、アレルギーマーチの進行を止めて、アレルギーを予防することが大切です。そのためにも、肌荒れが起こらないようにきちんと赤ちゃんのスキンケアをしていきましょう。
【赤ちゃんの肌荒れとアレルギーマーチ】
赤ちゃんのスキンケアはなにをすればいいの?
ステップ1 肌を清潔に保つ
(1)1日1回はからだを洗う
1日1回はベビー用の石けんやボディシャンプーで、きれいに洗いましょう。
(2)手のひらでやさしく丁寧に洗う
しっかりと泡立ててから、しわやくびれには指を差し入れて、念入りに洗います。
(3)泡をよく洗い流したらやさしくふく
石けんやボディシャンプーが残らないようによく洗い流しましょう。
バスタオルで軽くおさえるようにして、こすらずに水分をふき取ります。
ステップ2 すぐに保湿する
(1)保湿は肌が乾燥する前に
からだを洗ったらすぐに保湿剤を塗りましょう。
関節などしわのある部分はしわを伸ばして塗ってください。
(2)のせるように塗る
肌はデコボコしています。すり込むと、出っ張った部分に保湿剤が行きわたりません。
× すり込むように塗る
〇 のせるように塗る
(3)ティッシュがくっつく程度が目安
保湿剤の量の目安は、塗った後の肌にティッシュがくっつく程度です。
注) 湿疹などの炎症がある場合は、保湿だけで症状を抑えることはできません。
気になる症状があったら医療機関を受診しましょう。
赤ちゃんのスキンケアについてもっと知りたい方はこちら
動画やリーフレットでわかりやすく解説されています。
環境再生保全機構Erca(エルカ)ホームページ<外部リンク>
赤ちゃんの肌荒れは早めに対処を
赤ちゃんの肌に気になる症状はありませんか?
(1)以下に当てはまるものがあれば、健診時に相談しましょう
□保湿をしても肌が乾燥している
□ときどきかゆがっている
□ご家族でアレルギーを持っている方がいる
(2)以下に当てはまるものがあれば、医療機関を受診しましょう
□肌をこすりつける
□毎日かゆがっている
□保湿をしても肌が2週間以上赤く、ガサガサしている
□乳児湿疹または湿疹といわれて、2週間以上治らない
□薬を1週間使っても治らない
<医療機関を探す>
アレルギー疾患医療拠点病院・連携病院を探したい場合
病院、薬局を探したい場合
群馬県統合型医療情報システム<外部リンク>
アレルギーやスキンケアについての詳しい内容はこちらもご覧ください。
協力・問い合わせ先
協力: 群馬県アレルギー疾患対策推進協議会
問い合わせ先: 群馬県健康福祉部 感染症・疾病対策課
〒371-8570 群馬県前橋市大手町1-1-1
Tel:027-226-2611
こちらの冊子は、2024年7月に作成したものです。
今後の医学的知見により内容が変更となる可能性がありますのでご注意ください。