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令和6年度中部地区家庭教育支援連携推進事業
家庭教育支援連携推進事業では、子供の健全な成長を支援するため、さまざまな立場の関係者が、家庭教育の重要性を再確認し、各団体での連携が推進されるよう、情報交換や研修を行っています。
今年度は、家庭教育支援担当者や子育て支援担当者、家庭教育支援団体の関係者主な対象にし、ヤングケアラーをテーマとした研修を実施し、基本的な知識や関わり方、支援方法、連携について考えました。
行政職員や家庭教育団体関係者などを合わせ24名の参加がありました。
主催(主管)
群馬県教育委員会(中部教育事務所)
日時
令和6年10月31日(火曜日)午後2時00分~午後4時00分
会場
前橋合同庁舎6階 大会議室
内容
1 講演
演題
「ヤングケアラーの現状と支援の実際」
講師
特定非営利活動法人 虹色のかさ 理事長
群馬県ヤングケアラーコーディネーター 高橋 知之 氏
今回の講演では、ヤングケアラーの現状や支援の実際について、御自身の活動を基に説明していただきました。
まず、基本的な知識として、ヤングケアラーは見過ごされやすく、学校や地域の関わりの中で、家庭の状況を知ることが重要との説明がありました。また、「ヤングケアラーの支援は、ケアが必要な状況が続く限り、成人しても終わらない」という視点から、彼らがSOSを出しやすい環境を地域で整える重要性も強調されました。さらに、支援の方法について、行政機関や地域のそれぞれの強みを生かし、複数の支援機関が連携して対応することの大切さが述べられました。
参加者からは、「学校や地域、専門機関との連携が重要であることが理解できた」「支援のタイミングが鍵だと分かった」「他の立場からの意見が非常に参考になった」といった前向きな感想が多く寄せられました。
講演の様子
2 情報交換・協議
まず、4~5人のグループに分かれ、講演内容について感想を共有しました。次に、「ヤングケアラーとその家族にどのように関わるか」をテーマに情報交換・協議を行いました。参加者からは、「さまざまな立場からの意見を聞くことができ、参考になった」「他市町村の取組を知ることができてよかった」「この研修会に参加したことで、他機関とのつながりがもてて、支援の幅が広がった」といった感想が寄せられ、連携して支援に取り組んでいこうとする意識の高まりが感じられました。
情報交換・協議の様子