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令和6年度中部地区地域と学校の連携・協働推進フォーラム
地域の教育力の活性化に向けた体制づくりや地域と学校の連携・協働の方策についての共通理解を図ることを目的に、「中部地区地域と学校の連携・協働推進フォーラム」を実施いたしました。
今年度は、学校管理職、学校運営協議会委員、青少年育成推進員、地域学校協働活動推進員、行政職員から、52名の参加がありました。
主催(主管)
群馬県教育委員会(中部教育事務所)
日時
令和6年12月7日(土曜日)午後2時00分~午後4時20分
会場
群馬県生涯学習センター 多目的ホール
内容
講演・パネルディスカッション
演題
「学校と地域の未来について考えよう」
~子供の学びからつながる地域の学び~
講師
文部科学省CSマイスター 明星大学教育学部 特任教授 朝倉 美由紀 氏
講演では、子供・学校・地域の今日的課題を基に、学校を核とした人づくり、まちづくりについて、お話しいただきました。現在、子供たちを取り巻く環境が変化する中で、学校運営協議会と地域学校協働活動の一体的推進を図るための具体的な方法や考え方を知る貴重な時間となりました。「地域と学校がどんな子どもを育てたいのかという共有認識を持つことが連携の出発点である。」という視点が、多くの参加者にとって新たな気づきとなりました。
パネルディスカッション
平成27年度渋川市立小野上中学校の地域と連携した取組について
登壇者
・元小野上中学校長 関 聡 氏
・元小野上中学校地域関係者 石田 正 氏
パネルディスカッションでは、当時の校長と地域関係者に御登壇いただき、平成27年度末に閉校した渋川市立小野上中学校の最後の1年における、学校と地域が連携した取組についてお話いただきました。地域・家庭・学校が一体となって子供たちを育むことを目指した「小野上共育」について、学校と地域の共通理解を図ることの必要性や、その際の心構えについてお話いただきました。
学校と地域で、子どもの将来の姿を共有したり、悩み事や困り事を本音で話しあったりすることの必要性について考える機会となりました。
講演とパネルディスカッションを通して、参加者から以下のような感想が寄せられました。
- 今まで教育といえば、学校(教職員と子ども、教職員と保護者)だけの問題と思ってきたが、地域との関わりがあり、その関わりから教職員や子どもに戻ってくるものがあると感じ、考えさせられた。
- 総合学習における地域との関わりが、学校と地域双方にとって重要なポイントになると感じました。学校規模や環境に応じて無理のない範囲でお互いが歩み寄ることが大切であり、「どんな子どもに育ってほしいか」という目標が共有されていれば、連携は円滑に進むと思います。
- 小野上で行われている様々な取組について、よく小野上だからできるという言葉を耳にします。今回のお話を拝聴して、何が「小野上だから」なのかのヒントが分かった気がしました。教育、共育、郷育によって子供も大人も心の根が地域にしっかりと張られ、その心の根っこでつながりができているからだと思いました。
講演の様子
パネルディスカッションの様子